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どっかの本に載ってて面白いなと思った問題(
こちら
)の解説です
下の図のxの長さを求めよ。
図1
解説
図2
図のようにA,DからそれぞれBCに下ろした垂線の足をE,Fとする。このとき、$\angle{ABE} = 60^\circ$よりAE=$\frac{\sqrt{3}}{2}$また、$\triangle{ABD}$で三平方の定理より$BD = \sqrt{x^2 - 1}$$\angle{DBF} = 30^\circ$より$DF = \frac{\sqrt{x^2 - 1}}{2}$ここで$AE/\!/DF$より、$AE:DF = AC:DC$よって$\frac{\sqrt{3}}{2}:\frac{\sqrt{x^2-1}}{2} = x + 1:1$$\therefore\frac{\sqrt{3}}{2}\cdot 1 = (x + 1)\cdot\frac{\sqrt{x^2 - 1}}{2}$$\therefore\sqrt{3}=(x + 1)\sqrt{x^2 - 1}$両辺0以上より両辺二乗して$3 = (x + 1)^2(x^2 - 1)$これを整理して $x^4+2x^3 - 2x - 4=0$これにx=-2を代入すると0になることがわかるので,左辺は(x+2)を因数にもつから因数分解して$(x+2)(x^3-2) = 0$xは正の実数より$x=\sqrt[3]{2}$.
なんと2の3乗根になります。面白いですねえ
ちなみにこの図は目盛りなし定規とコンパスだけでは作図不可能ですが、目盛りあり定規なら作図できますね。