この記事では第一種チェビシェフ多項式を非整数に一般化します。
さて、第一種チェビシェフ多項式とは次のようなものです。
第一種チェビシェフ多項式
この多項式は
と見ることで、
このことは、下図のように立体グラフ化することで視覚的に捉えることができます。
動画へのリンク
「y=32x⁶-48x⁴+18x²-1は円周を5等分し、7等分もするの図」-Twitter
サインカーブをいい感じに円柱に巻き付けたものを横から見ると第一種チェビシェフ多項式のグラフと一致することがおわかりいただけましたでしょうか。
第一種チェビシェフ多項式
なぜそんなことを考えるのか?それを説明するために、このグラフをみてください。
このように、
ここで、
この記事では複素数の対数や三角関数の逆関数を扱います。
指数関数の逆関数として複素数の対数を定義したり、三角関数の逆関数を定義したりする際には値域が多価にならないように制限しないとうまく議論できないので、この記事ではそれぞれ次のように制限します。
・ この記事での複素数の対数を次のように定義します。
ここで
となることに注意します。
・この記事では
に
を代入すると、
次に
に
を代入すると
ここで両辺の
最後に
いい感じの式ができました!
導出の際には
連続化も楽しかったですが、チェビシェフ多項式にはまだまだ面白い遊び方がありそうですね。