18

相加相乗平均の大小関係(単純不等式で示したい!)

560
0
$$$$

初めましてごきげんようみなさま.
フラワと申します!
今回記事書くの初ですので拙いところ多々あると思いますが大目に見てくだされば幸いです.
では早速行きましょう.
以下を示す.

相加相乗平均の大小関係

$a_{k}(k=1,2,\cdots,n)$が全て$0$以上で$\displaystyle\frac{1}{n} \sum_{k=1}^{n}a_{k} \geq \sqrt[n]{\prod_{k=1}^{n}a_{k}}$であり
等号成立条件は,$a_{1}=a_{2}= \cdots =a_{n}$
である.

平均に近づける

証明
$0$以上の$a_{k}(k=1,2, \cdots n)$について,最低一つ$0$が存在するとき,総和は$0$以上であり,その積は$0$となるので,題意を満たす.
以下$1$以上$n$以下の任意の整数$k$に対して$a_{k}≠0$として考える.
また,その平均値を$A$即ち,
$\displaystyle \frac{1}{n} \sum_{k=1}^{n}a_{k}$$=A$とし,
$a_{k} (k=1,2, \cdots n)$のうち$A$と等しくないものの個数を$l$個とする.
$(Ⅰ)$ $l=0$のとき
総和総積共にAであり,等号成立.
$(Ⅱ)$ $l>0$のとき
(このとき自明に,$n \geq 2$である.)
$A$は平均であるから,$a_{i}>A$,$a_{j}< A$なる$1$以上$n$以下の相異なる整数$i$,$j$が存在する.(言葉で言うならAが平均だからAより大きいものがあれば小さいものも必要,逆も然りと言うこと)
以降そのような$i$$j$を用いる.

ここで以下の操作を上記のような$i$,$j$が存在する限り続けることを考える.


操作
$m$回の操作を行った数列$\{a_{n}^{(m)}\}$
$a_{k}^{(m)} (k=1,2, \cdots n)$とし,
$\{a_{n}^{(0)}\}$$a_{k}(k=1,2, \cdots n)$とする.
数列$\{a_{n}^{(m)}\}$ の和を変えないように$A$と異なる$a_{i}^{(m)},a_{j}^{(m)}$を次のように置き換える操作をし,数列$\{a_{n}^{(m+1)}\}$ を作る.
$$ \begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} a_{i}^{(m+1)}=A\\ a_{j}^{(m+1)}=a_{i}^{(m)}+a_{j}^{(m)}-A\\ a_{k}^{(m+1)}=a_{k}^{(m)} (k≠i,j) \end{array} \right. \end{eqnarray} $$


$$ a_{k}^{(m)}(k=1,2, \cdots n), a_{k}^{(m+1)}(k=1,2, \cdots n) $$
のそれぞれの総積を
$P_{m},P_{m+1}$とする.
$$ P_{m+1}-P_{m}=(\prod_{k=1}^{n}a_{k}^{(m+1)})-(\prod_{k=1}^{n}a_{k}^{(m)})=(a_{i}^{(m+1)}a_{j}^{(m+1)}-a_{i}^{(m)}a_{j}^{(m)})X $$
ただし,$\displaystyle X= \frac{1}{a_{i}^{(m)}a_{j}^{(m)}} \prod_{k=1}^{n}a_{k}^{(m)}$($i$$j$の項を除いた積)であり,$X>0$
(与式)$=(A-a_{i}^{(m)})(a_{j}^{(m)}-A)X>0 $ $(∵ A-a_{i}^{(m)}<0 \land a_{j}^{(m)}-A<0 \land X>0)$
即ち,$P_{m}< P_{m+1}$が成り立つ.$\cdots①$
1回の操作によって$a_{i}^{(m)}$$A$となるので,値が$A$となる項は最低一つ増える.
(操作は高々$n$回と言っても良いが,厳密には$n-1$回であることを示しておく)
$n-1$個の項がAとなったとき,残りの項の値を$y$とすると,$\frac{1}{n}{(n-1)A+y}=A \Longleftrightarrow y=A (n \geq2)$
よって操作は高々$n-1$回で終了する.そのとき$z$回目で終了するとすると,$P_{z}$$A^{n}$であり,$①$より,
$$ P_{0}< P_{1}< \cdots < P_{z}=A^{n} $$
となるので,$P_0< A^n$が成り立つ.
つまり,
$\displaystyle\frac{1}{n} \sum_{k=1}^{n}a_{k}= A= \sqrt[n]{A^{n}} >\sqrt[n]{P_0}=\sqrt[n]{\prod_{k=1}^{n}a_{k}}$
が成り立つ.
以上より,$(Ⅰ),(Ⅱ)$を合わせて.

$\displaystyle\frac{1}{n} \sum_{k=1}^{n}a_{k} \geq \sqrt[n]{\prod_{k=1}^{n}a_{k}}$であり
等号成立条件は,$a_{1}=a_{2}= \cdots =a_{n}$
が成り立つ. $\cdots◾️$

以上が証明になります.
如何でしたでしょうか!!!
書き方が下手で分かりにくい点もあるかもしれませんがそこはご了承していきたいです!
ではこの証明を少しだけまとめます!


まとめ.
平均$A$と違う値があるとき,それはAより大きい値も小さい値も存在することを意味する.(これは利用して次の大小関係を示すのに利用できた.)
$A$からのズレを総和を変えない(平均を$A$から変えない)ように無理やり$A$に近づける数列を新たに作ったとき,その数列の積は元の数列の積より大きいことが言えた.
では数列の積に関して,
それを繰り返して行けば単調増加性を示しているので増加し続け,その操作を可能な最大回数行った時が当然最大となる.
その最大と言うのが全て平均になったときである.またそれは等号成立であった.


と言う流れでした!
この証明の面白いところが所謂高級とされるものを使っていないのではないかなと言うところです!
(私の知っている証明ですが)数学的帰納法も少し変則的な使い方してる気がしますし.倍々帰納法とか少し難しくないですか!?
それに比べるとこの「総和が変わらないように置き換えを行う」という点さえ抑えれば試験でも書けるかもです!
(記述するとしたら態々ここまで丁寧に数列の定義をした操作をせずとも,簡単に数列$\{b_{n}\}$を使って一回置き換えの例を見せてこれを繰り返して,って書けば結構点は取れるのかなと思ったりしてます!)
世の中には既出なのかもですが私は今までに見たことない証明で,もっと広まっても良いのかなって思います!(文系でも証明できるし!)
皆さんも有名定理や不等式等の自分なりの示し方を試してみると面白いかも知れませんね!
では私からは以上です.
皆さまの日常に,良き数学の彩りがあらんことを.それでは,ごきげんよう.

投稿日:5日前
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。

投稿者

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中