基礎とは、何か。できて当然なこと、間違えたら恥ずかしいこと。そう捉えている方もいるのではないだろうか。
でも、私はこう思う。
例えば、こんな問題がある。(以下の問題は、「トップクラス問題集 さんすう 小学1年 二訂版」より抜粋。数値や道具名、登場人物名の設定は変更を加えている。)
「10このおはじきを〇さん、△さん、□さんでわけます。△さんは〇さんよりも1こおおく、□さんは△さんよりも2こおおくなるようにわけると、それぞれなんこになりますか。」
この問題に挑んだ当時、私はページ内に図1のような図を描いた。
これは、〇さんに分けるおはじきの数を?とし、そこから△さんに分けるおはじきの数と、□さんに分けるおはじきの数をそれぞれ式で表したものになる。
この図を描いた当時、私は「なるほど」とはならず、むしろ「んー…?」となった。
図は間違っていないのに、何故か。それは、
だと思う。
この時の私は、「どうしてこれで答えが求められるんだろう…?」「どうして10-4をすればいいんだろう?」などというような感覚になったと思う。その答えは、「10-4をすると、分けるおはじきの数が全員同じになるから」なのだが、当時はその納得のいかない感覚を抱えつつも、とりあえず問題を解いてみようという判断に至った。
納得感は持てなくても、無理やり「なるほど」と自分に言い聞かせてそのまま進むこともできた。でも当時の私がそれができなかったのは、納得がいかない感覚を無視できなかったから、だと思う。
このような問題で悩むことを、「小1の問題で?」と思う方もいるかもしれないが、私はこのように、たとえ基本的な内容であってもそこで、わからない気持ちや、納得がいかない気持ちを認め、悩んだりすることを恥だとは思わない。
むしろそれは基礎を大事にしようとしている証拠だと思うし、自分なりの理解の仕方を見つける機会にもなる。そしてそれは、単なる暗記を超えた深い理解へとつながる。