高校の時、芸術という選択科目がありました。
選択する科目は
のどれかで、生徒一人は必ずいずれかの科目を選択しなければなりません。
高1で初回の芸術の授業があり、僕は音楽室へと足を運びました。
授業の後、同じクラスメイトの人(以下、彼と呼ぶこととします)が
「(僕の本名)くんは美術?」
と聞いてきましたが、その瞬間、彼は書道を選択したということがわかりました。
なぜわかったかを数式化したいと思います。
「生徒は科目に属する」という考え方から、集合を使います。
前提
書道を選択する人を集合$S(Shodo)$、美術を選択する人を集合$D(Drawing)$、音楽を選択する人を集合$M(Music)$とする。
例えば、僕を$x$とおくと$x \in M$と表すことができる
生徒全体の集合を$U(Unison)$とすると、前提1. より
$$U = S \cup D \cup M$$
彼を$y$とする
彼は生徒なので
$y \in U = S \cup D \cup M$
つまり
$y \in S or y\in D or y \in M…①$
僕が音楽の授業を受けている最中、彼の姿はなかったので
$y \notin M…②$
彼は「あなたは美術ですか?」と聞いてきた
$y \in D$と仮定すると、質問する必要がないのに質問してきたので、前提3. と矛盾
つまり
$y \notin D…③$
①、②、③より、$y \in S$
「(僕の本名)くんは美術?」と聞かれたのですが。
僕は「違うよ。(彼の名前)くんは書道でしょ?」と返すと、「え?なんでわかるの?」と、目を丸くしていました。
彼はしばらく考えた後、「すげー!」と感動しているようでした。
彼もこのことは理解できていたようです。