あなたは上司にある提案をしました。
その提案は今までにない斬新な提案で、あなた自身もうまくいくという確信がありました。
しかし、上司はこう言います。
「前例がないから却下」
果たして、これは正しいのでしょうか?
感覚的にわかると思いますが、例えばPCが誕生したときも、スマートフォンが誕生したときも、前例がなかったはずです。
スマートフォンは携帯電話から派生しましたが、携帯電話が誕生する前はなかったはずです。
これを数学的に説明するとこうなります。
ある原始人が初めて火を使い、他の人にも勧めるとき
「ウホ、ウホウホウホホホウホホホホホ(訳:それ、前例ないから不採用な)」
とは言わないはずです。
もし、「前例がないから却下」というルールが成立した場合、現在の暮らしは原始時代と変わらなかったはずです。
しかし、今の生活は原始時代とは異なるので、このルール自体が間違っているということになります。
(他にも、例えば服や携帯電話などを取り上げて、その起源をたどると必ず前例がない状態が存在する、という証明も思いついたのですが、前例をたどると最新に戻る、というようなループが存在した場合に説明ができなくなるため、上記の証明を採用しました。)
ある原始人が石槍を作り、他の人にも勧めるとき
「ウホ、ウホホウホホウホウホッホウホホ(訳:でも、他の人はそれ使ってないし)」
とは言わないはずです。
もし、「周りの人がしていなければ却下」というルールが成立した場合、現在の暮らしは原始時代と変わらなかったはずです。
しかし、今の生活は原始時代とは異なるので、このルール自体が間違っているということになります。
物事には必ず先駆者がいます。
その先駆者は「前例がないからやめよう」「周りがしていないからやめよう」などとは考えなかったはずです。
そうでなければ先駆者なんて存在しませんし、技術の発展も起こり得ません。
あなたも何か新しいことを始めるときは、このことを思い出してほしいです。