この記事では、私がTwitterで公開した次の 問題 の解答を解説します。
この問題の背景には「小数第
さらに、応用編として、外側の床関数を外した時に現れるフィボナッチ数の漸化式に似た不思議な関係を紹介します。
まず、次のような
この関数は、ある実数
例えばこんな感じになります。
なぜこのようになるのかは、次のように説明できます。
とすると、
辺々引いて
それでは、先ほどの「小数第
確かに小数第
ところで、
実際に計算してみると
となり、どうやら循環節は
WolframAlphaなどで確かめると、
ですから、確かに循環節の長さは
余談ですが、「素数
循環節の長さが
ここまでくれば問題の答えはすぐそこです。
じつは、この問題の式は次のように変形できます。
そのことを確認しておきましょう。
「フィボナッチ数が現れる分数」のところでみたように、
ですから、これを使って
となります。
ところで、総和のうち
となります。
更に変形していけば
この式に
となり、確かに等式が成り立つことが確認できました。
ここで、
となり、
と、無事に問題の答えを導出できました!
初見はよくわからない式に見えたと思いますが、実は
そして、引数として
実はこの式、外側の床関数を外すこともできます。
その場合の値は次のようになります。
と定義すると、
周期が
どうやって外側の床関数を外したかはこの記事では省略しますので考えてみてください(といってもそんなに難しくはないです)。
ところで、上記の表をよく見ると、分子の部分に、まるでフィボナッチ数の漸化式のような規則性があることに気が付きました。
ある項の分子は前2項の分子の和(
なぜこのようになるのかなど、気が付いたことなどあればコメント等いただければと思います。
応用編の部分は、ゆうの右腕さんの ツイート をみて思いつきました。ありがとうございました。
今回、フィボナッチ数を