小学校の時点では、実際に直方体と正四角錘、円柱と円錐、三角柱と三角錐などの容器に水を使って
「ほら、四角錘から直方体に水を入れると1/3だよー」と見せられると思います。
(平成10年くらいの学習指導要領の内容ですが、僕の教科書ではそうなってました。)
しかし、よくよく考えると「1/3ってどこから出るんだ?」と思いました。
今回は、この1/3がどこから出てくるのかを紹介します。
結論から言うと、積分を使います。
(積分を理解している前提で話します。)
回転体の体積
例えば、上記の図において、
半径
円の面積は
これが
ここで、錐の場合はこうなります。
錐の積分
底辺をr、高さをhとします。
このとき、
よって
円錐の体積 =
円錐の体積 =
ということで、めでたく
しかし、これは円錐の場合です。
四角錘、三角錐でも使えるようにするにはどうすればよいかを考えます。
まず、底面積
底面積S(x)
錐の側面は直線でできているので、
よって、
また、
つまり、
よって、
錐の体積
あれ?
どこを間違えたんだ・・・?
多分ここですね → 錐の側面は直線でできているので、
よって
錐の体積(今度こそ)
底面積をSとすると
やったあ!
最初に間違えた
どうしてこうなるかというと、錐にするには面を縮小しなければならないのですが、辺しか縮小していなかったのです。
図で表すとこうです。
柱と錐
本来は、下の図のように、減少しなければなりません。
一辺を
なので、