本記事は、 統合ゼミのアドベントカレンダー4日目 の一部です。
今回は、ゼータ関数についてみていきたいと思います。
途中で積分と総和をえいやと入れ替える作業があるのですが、今回は問題ないとしてみていきたいと思います。(ごめんなさい)
まずは、ゼータ関数の定義です。
無限級数
\begin{align}
\zeta(s)=\sum_{k=1}^\infty\frac{1}{k^s}
\end{align}
は、
よく知られている・使われているゼータ関数はこんなものがあります。
複素積分とかをすると出てくるので興味がある方は計算してみたらいいのではないでしょうか?
一般に、
のように表せます。ここで、
で与えられる関数を、
と展開したときの展開係数であり、Bernoulli数と呼ばれるらしいです。
よって、
となります。これをゼータ関数の定義式に代入すると、
となりました。ここで、かわいいきつね神様の力によって総和
ここで、被積分関数の
となるので、これを元の式に代入すると、ゼータ関数の積分表示を得ることができます。
同様に、
変形して、
となります。これをゼータ関数の定義式に代入すると、
ここで、被積分関数の
について考えることにします。
となります。この2式の差は、次のように計算することができます。
よって、
となります。これを元の式に代入すると、
と表すことができます。
さて、ここでわかったこととして、よくわからない定積分
がガンマ関数とゼータ関数の積で表すことができるということです!
ガンマ関数は、階乗の形で表すことができましたし、ゼータ関数はいくつかもう値が知られていることを考えるとこの定積分があっという間に計算できちゃいます!やったね!
例)
脳死で計算できましたね!やったぜ!
実際、Bose-Einsetein凝縮などの計算の際にめちくちゃ出てきますね。
さて、ゼータ関数はまだまだ色々と性質がるらしいですが、今回はこの辺で終えておこうと思います。
本当は、Appell関数とかボースアインシュタイン積分とかみたりしたかったのですが、少し時間がなかったので今回のアドカレ用の記事としては終わろうと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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