初めまして。Arsnicと申します。今回は、とある積分に関して語り尽くしたいと思っております。
それ程高度な内容ではないので(簡単な微分方程式です)、ぜひ読んでいってください!
さて、その積分は、
です。
この積分は、バークレーIntegration beeの決勝で出題された問題だという情報を友人よりいただきました。
この積分の解き方等を解説していきます。
Integration beeは有名なので、この問題をご存じの方も多いと思われますが、ぜひ一度チャレンジしてみては?
もう少し下の行から解説をはじめます。
飛ばし飛ばしで読んでいる方に、ネタバレを防ぐため、少しだけ行間を開けさせていただきます。
では。
まず、被積分関数を
そして、被積分関数の、自然対数をとります。
ひとまず
その結果、
この後 式変形するときに上の無限級数を使うので、
ここまでくると、勘のいい人は、「おっ」となりますよね。
先に一般的な解法を解説していきます。
一般的な解法を解説します。
先ほどの
上の無限級数
この微分方程式を解くと、
ここで、取り扱っている関数は、常に
ここで、先ほど取り扱っていた無限級数は、
したがって、
いかがでしょう。この解法でも非常にスマートですが、もう少し楽な方法がありそうですね。
では、この記事の目玉である、「マクローリン展開」に入っていこうと思います。
マクローリン展開を用いて、先ほどの無限級数
マクローリン展開は、端的に言うと、「様々な関数を多項式で近似する展開」です。
有名な関数のマクローリン展開は、
また、マクローリン展開の一般形は、
「無限回微分可能な関数
これが一般形です。
さて、ここから本題に入ります。
今回用いるのは、関数
これがわかれば、あとは野となれ山となれ計算で、式変形していきます。
いかがでしたでしょうか。まだまだほかの解法もたくさんあると思いますが、一応オーソドックスな微分方程式を用いる方法と、ショートカットでマクローリン展開を用いる方法を書きました。
大学入試でも、意外とマクローリン展開などを知っていると、筋道が見えることもあるので、おすすめです。
はじめての投稿なので、不慣れな部分もありますので、誤植などがあるかもしれません。(発見したら教えてくださるとありがたいです...)
また、微分方程式による解法は、知り合いの方から教えていただきました。ありがとうございました。