とします。
4次関数の複接線を求めます。
とおいてをの4次式で表す。
とおく。のときであるから、
より、であるから
よって、
同様にして
が求まるので、
となります。
ちなみに
です。
にする
よりとなるのはのときです。これとであることから,(A)にを代入して
です。
今、4次式でについて整理しましたが、2次式でについて整理するのが平方完成で、3次式でについて整理するのが立方完成です。いずれも2番目に次数が大きい項の係数が0になります。
複接線を求める。
式(B)は次のように変形できます。
よって
すなわちのとき、は異なる2つの2重解をもつので、
はと異なる2点で接します。つまり複接線になります。
ここで
とすると
右辺の3次の項はだから、でなければならない。
ゆえに右辺の2次の項はだから、でなければならない。
よっては一意に定まる。
したがって、が複接線をもつための必要十分条件はで、そのときの複接線はになります。