この記事は,正確性を保証できません.ご注意ください.
こんにちは.今回も不等式ですが,今回は
紹介するのは,「n-1EV」または「n-1 Equal Value Principle」と呼ばれているものです.
軽く説明すると,ある多変数の式の最小値や最大値を考える時にある一変数の式を考えるだけで良くなります.もちろん我々は多変数より一変数のほうが扱いやすいですよね.なのでかなり嬉しい主張です!!
しかし注意が必要です.微分などの計算量が普通より多くなります.
が成り立つ.
この不等式は証明を省きます.
証明を知りたい方は,
こちら
を参考にするとよいでしょう.
※追記 この先は狭義凸,凹のみ考えます.また,その時の等号成立条件は
では本題に行きましょう.
が最大値または最小値をとるとき,
詳しくは
この動画
を見てください.
※追記 上限,下限でも成り立ちます
まずは,全てが
まず,Karamataの不等式より以下の二つの不等式が成り立つ.
これらより,
が成り立つ.ここで,
をみたす.
よって,
が成り立ち,これは
が成り立ち,
以上より,
その他の場合は,同様に示される.
これだけではよくわからないと思いますので,例題を解いて慣れていきましょう.
を示せ.
出典は こちら .
を示せばよい.
となる.ここで,
であるから
を示せばよい.後は単純な計算なので省く
正数
を示せ.
出典は
こちら
.
を示せばよい.
両辺
となる.ここで,
であるから
を示せばよい.あとは単純な計算なので省く.
を示すときにもし,考える範囲で常に凸なら,Karamataの不等式により一発で解けます.
変曲点が
最後まで見ていただきありがとうございました.
実はこの主張は,凸(resp. 凹)なら端点で最大値(resp. 最小値)をとるなどのことをふまえれば,ほんのちょっとだけ当たり前な意味にみえます.(
できるだけ丁寧に取り扱ったつもりですがわかりにくいところが多いかもしれません.
この記事を書く上で参考にした文献が母国語ではないためかなり理解がしずらかったと感じています.
この記事は,正確性を保証できませんのでご参考までに.
怖いので,いっぱい保険をかけておきます.
それでは,ありがとうございました.