4

円の面積がπr^2であることの証明

11654
0

円の面積がπr2であることの証明

円の面積

半径rの円の面積はπr2である.

円の面積の公式です.
円の面積の公式を証明するに普通は積分を使います.
ただし他にも証明方法があり,
自分で見つけた証明方法もあります.
(たぶん他にやったことがある人がいるだろう)
まずは積分での証明方法を,
それから別の方法を記します.

積分

半径rの円x2+y2=r2y=±r2x2と式変形でき,
またx軸との共有点のx座標は±rとなるので
面積は2rrr2x2dxとなる.
x=rsinθ (π2θπ2)とするとき,x=rcosθとなるので
2π2π2r2r2sin2θ(rcosθ)dθ=2r2π2π2cos2θdθ
=2r2π2π21+cosθ2dθ=r2[θ+sinθ2]π2π2=πr2

次に積分以外の証明をしますが,
その前に2つの補題を証明しなければいけません.

半径rの円に内接する正n角形の面積はnr22sin2πnである.

円の中心をO,正n角形の任意の隣り合う点をA,Bとする.
またAからOBに下ろした垂線の足をHとする.
OA=r,AOH=2πnよりAH=rsin2πn
OB=rなのでOAB=rrsin2πn=r22sin2πn
よって正n角形の面積はnOAB=nr22sin2πn

limnn2sin2πn=π

n2sin2πn=n22πnsin2πn2πn=πsin2πn2πnであり,
θ=2πnとして1sinθ1より1θsinθθ1θ,
またlimθ0(1θ)=limθ01θ=1なので
はさみうちの原理よりlimθ0sinθθ=1であるから
limnn2sin2πn=πlimnsin2πn2πn=π

またこのような公理もあります.

nの値が大きくなると正n角形は円に限りなく近づく.

この公理と2つの補題から
円の面積を積分以外の方法で証明します.

積分以外

補題2と公理より半径rの円の面積は
limnnr22sin2πnとなる.
また補題3より面積は
limnnr22sin2πn=r2limnn2sin2πn=πr2

投稿日:2022430
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

OMC_Masterです. 中3生で京都の学校にいます. OnlineMathContestをやっていて, twitter, LINE VOOMに数学などの投稿をしています. フォローお願いします.

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中
  1. 円の面積がπr2であることの証明