$$\newcommand{And}[0]{~~\textrm{and}~~}
\newcommand{defeq}[0]{\stackrel{{\small\mathsf{def}}}{=}}
\newcommand{defiff}[0]{\stackrel{{\small\mathsf{def}}}{\iff}}
\newcommand{eps}[0]{\varepsilon}
\newcommand{Exists}[0]{{}^\exists}
\newcommand{Fml}[0]{\mathrm{Fml}}
\newcommand{Forall}[0]{{}^\forall}
\newcommand{FV}[0]{\mathrm{FV}}
\newcommand{intpr}[1]{[\![{#1}]\!]}
\newcommand{Or}[0]{~~\textrm{or}~~}
\newcommand{Pow}[0]{\mathcal{P}}
\newcommand{PV}[0]{\mathrm{PV}}
\newcommand{qty}[1]{\left\{#1\right\}}
\newcommand{sub}[0]{\subset}
\newcommand{sube}[0]{\subseteq}
\newcommand{tuple}[1]{\langle{#1}\rangle}
\newcommand{vphi}[0]{\varphi}
$$
2022/05/04現在、Mathlogの標準的な機能として「注釈」は備わっていません。GitHubのMarkdown記法だと[^1]
で注釈がつけられるのですが、これはMathlogでは動作しません。
というわけで本記事では、応急措置として、無理やりhtmlを書くことで注釈を再現する方法の1つを紹介します。
タイトルにもある通り、この方法は暫定的なものです。今後の仕様変更により使えなくなる可能性があります。
また、この方法により生じる損失などについて、書き手は一切責任を負いません。自己責任で使ってください(複雑なことはしていないのでヤバいことは起きないと思いますが、念のため)。
やり方
デモ
この文章に注釈をつけます[1]。
数式内の注釈: $y = f(x)^{\cssId{fn2}{\href{#fn2c}{[2]}}}$
例えば、本文中では以下のように注釈へのリンクを書きます。
この文章に注釈をつけます<sup id="fn1"><a href="#fn1c">[1]</a></sup>。
注釈の内容は、本文の後に以下のように書きます。
<hr> <!-- これは本文との間の区切り線 -->
<div style="color:#666; margin-top:-1rem">
<div><a id="fn1c">[1]: </a>ここに注釈の内容を書きます。 <a href="#fn1">↩</a></div>
<!-- これ以降の注釈もここに追加 -->
</div>
また、数式中に注釈を入れる場合はcssId
を使います。
$y = f(x)^{\cssId{fn2}{\href{#fn2c}{[2]}}}$
fn1
やfn1c
という名前は"footnote"などを適当に略しただけのもので、大した意味はありません。重複が起きない限りは、自分にとって分かりやすい名前にするとよいと思います。なお、margin-top
に負の値を指定しているのは、divを入れるとなぜかレンダリングの際に前に1つ空行が挟まってしまうからです。
問題点
以上の処置について、思いついた問題点を書いてみます。対応する方法が分かる方がいらっしゃいましたらコメント等で伝えて頂けると嬉しいです。
- プレビュー画面では動作しない: この方法では単にページ内リンクを貼っているだけなので、編集している際に画面右半分のプレビューでリンクを押しても
mathlog.info/.../edit
といった編集時のurlに#fn1
のような記号が付くだけで、ジャンプしてくれません。このため、リンクミスがあったとしても記事を公開するまで検証できません。 - 新規記事でリンクを踏むと編集内容が消える: 1の派生版として、新規記事を書いているときにプレビュー画面の注釈リンクをうっかり押してしまうと、ブラウザ上ではリロード扱い(?)になり、既存の編集画面から新規記事のまっさらな編集画面に遷移してしまいます。私がこれを経験したときは一応ブラウザバックで編集内容を復旧できましたが、これで必ず復旧できる確証はないです。
なお可能な対応としては、新規記事を書き始めたらすぐ「保存して終了」をし、Mathlog上でidがついた下書き記事扱いになるようにしておくことが挙げられます。 - 参考文献よりも上に出る: Mathlogでは参考文献が末尾に自動的に挿入されるようになっています。個人的には参考文献よりも後(ページの最下部)に注釈があってほしいので、この点は直せるなら直したいです。
[2]: 注釈の内部でも通常の数式が書けます。インライン数式: $a,b,c$ディスプレイ数式:$$
\frac{\mathrm{d}f}{\mathrm{d}x} = \lim_{h\to 0}\frac{f(x+h) - f(x)}{h}
$$Markdown記法は強調などのインライン要素に対応するものしか使えないようです(おそらく)。 ↩