漸化式
で定められる数列の極限についてです。
ただし、はを超えない最大の整数を表します。
もしに収束すれば
であるので、とをどちらもで置き換えた方程式
を考えてみると、
[1]のとき、
より、
[2]のとき、
だから、
[3]のとき、
だから、
以上から、この方程式は実数解を持たないことが分かります。
ではこの数列は発散するのかと思うかもしれませんが、実はそうではありません。
数列の一般項は
になります。
数学的帰納法で示す。
のとき、なのでok
のとき成立すると仮定すると、なので、 よってのときにも成立するので、
すべての非負整数に対して、
よって数列は2に収束することが分かります。
最後に、
数列の極限値はであり、ほとんどすべての自然数でが成り立つとする。ただしはで連続な関数とする。
このとき、が成り立つ