ディリクレベータ関数の特殊値、β(1)=∑0≤n(−1)n2n+1=π4 を級数変形のみで求めることができました。ネットを探しても全然見つかりませんでしたが容易だったので既出だと思います。
まず2乗して、変数の大小で分解します。 β(1)2=∑0≤m,n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)=∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)+∑0≤n<m(−1)m+n(2m+1)(2n+1)+∑0≤m=n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)=2∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)+∑0≤m1(2m+1)2=2∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)+34ζ(2) ⋯(1) 次に、部分分数分解などで変形します。 1(m+12)(n+12)=1(m+12)(m+n+1)+1(n+12)(m+n+1) を使用しています。 β(1)2=∑0≤m,n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)=14∑0≤m,n(−1)m+n(m+12)(n+12)=12∑0≤m,n(−1)m+n(m+12)(m+n+1)=12∑0≤m≤n(−1)n(m+12)(n+1)=∑0≤m≤n(−1)n(2m+1)(n+1)=∑0≤n(−1)nn+1∑m=0n12m+1=∑0≤n(−1)nn+1∑0≤m(12m+1−12m+2n+3)=∑0≤n(−1)nn+1∑0≤m2(n+1)(2m+1)(2m+2n+3)=2∑0≤m,n(−1)n(2m+1)(2m+2n+3)=2∑0≤m≤n(−1)m+n(2m+1)(2n+3)=2∑0≤m<n(−1)m+n−1(2m+1)(2n+1)=−2∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1) ⋯(2) (1),(2)より、 −2∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)=2∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)+34ζ(2) −4∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)=34ζ(2)∑0≤m<n(−1)m+n(2m+1)(2n+1)=−316ζ(2) ⋯(3) (2),(3)より、β(1)2=38ζ(2)=π216 したがって、β(1)=π4
何だかあっさり示せてしまいましたが、この方法は一般化が難しそうです。値は正しいので、間違ってはいないと思いますが何かあれば教えてください。
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