a,bは a>bを満たす非不整数とし, p,d は素数でp>2を満たすとする.このとき, ap−bp=dならば d≡1(mod2p)となることを示せ.
❶a,bの関係,dの性質を調べましょう❷場合分けをしましょう❸定理を使いましょう
ap−bp=(a−b)⋅∑k=1p−1ak⋅bp−1−k=dより,a−bは1またはdとなるが,dが不適であることは明らかなので,a−b=1 (なぜだか考えてみましょう.).よって,a=b+1を得る.よってa,bの偶奇が異なることから,d≡1(mod2)
(i)b≡0,−1(modp):d=(b+1)p−bp≡1(modp)(ii)otherwise:Fermatの小定理より,d=(b+1)p−bp≡(b+1)−b=1(modp)(i),(ii)より,d≡1(modp)
p,q,aiは自然数で,ai<p<qかつp,qは互いに素であるとする.ある自然数nにおいて,n≡ai(modp)かつn≡ai(modq)ならば, n≡ai(modpq)が成立する.
命題1より,d≡1(mod2p)が示された.(証明終)
なぜこの問題を取り上げたのか,それはFermatの小定理を用いる入試問題だからです.小定理の証明は入試で見かけますが,実際にこの定理を用いて問題を解くということは,入試においてはあまり見られないと思っていたので取り上げました.
命題1の証明は試してみてください.簡単に証明できます.
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