とりあえず、自作の問題を置いておく。
問題
整数問題
次の式を満たす素数 、整数 の組合せをすべて求めよ。
解答と解説
こちらで想定した解法を示す。もっとよい解き方があるかもしれない。
問題1
再掲
次の式を満たす素数 、整数 の組合せをすべて求めよ。
の範囲を絞る
ある が与式の解に含まれるなら、そのをに差し替えた五つ組も与式の解となるので、 についてだけ考えればよい。
また、与式の左辺の 2 項はどちらも 0 より大きいので、 は ではない。すなわち、 は自然数だけ考えればよい。
が負、 が負でない場合、左辺 1 項目は非整数、左辺 2 項目は整数なので、左辺全体は非整数になる。しかし、右辺は自然数なので が負ならば、 も負でなければならない。
ところで、左辺 1 項目は、 に対して単調増加であるが、 が負の範囲では に対して単調減少である。つまり、 が負の場合、左辺 1 項目は のときに最大値 を取る。
同様に考えれば、 が負のとき、左辺 2 項目は のときに最大値 を取る。
したがって、 が負のとき、左辺の最大値はたかだか であり、整数値をとることはない。
つまり、 は負ではない。同様に考えて も負ではないことがわかる。
が負のときを考えると、 が次に が負の場合、左辺が非整数になってしまうが、右辺は整数なの が左辺 2 項目は、 次に が負の場合、左辺が非整数になってしまうが、右辺は整数なので である。
以下、次の条件で考えてよいことになる。
平方の差を利用し、両辺が積の形になるように変換する
与式より、
は素数なので、右辺の2項は のべきで表される。したがって、 なる整数 を用いて次のように書ける。
2式の差から、
また、式 (2) より
以下、 が 、、それ以外の場合に分けて考える。
の場合
は素数なので、 ならば である。
式 (4) に を代入して整理すると、
は素数なので、 なる整数 を用いて、次のように書ける。
2 式の差から、
したがって、右辺の 2 項は一方が 、他方が でなければならない。
もし ならば、 より 。
より、 。
また、 であるから、与式より、
つまり、 は与式の解である。
もし ならば、 より 。
より、 、すなわち、。
また、 であるから、与式より、
つまり、 は与式の解である。
の場合
ならば、。
一方、式 (3) より、
式 (4) より
であり、この 2 式が等しいので、
のときと同様に、 なる整数 を用いれば、
で
この右辺の第 2 項は になり得ないので、。
よって 、つまり 。
式 (6) より、
式 (5) より、
つまり、 は与式の解である。
の場合
式 (3) を再掲する。
と仮定すると、 は、 もしくは 以上の偶数である。
ただ、 が だと、式 (3) の右辺が になってしまうので、 は偶数、すなわち、右辺第 2 項 は奇数である。
なので、式 (3) の左辺 に含まれる素因子 は、すべて に含まれている。
もし、 ならば、 に含まれる素因子 はひとつだけなので、 となるが、これは と矛盾するので、 でなければならない。
したがって 。
式 (4) より、
このような は存在しないので、 という仮定が誤りである。
ならば、 でもあるので、式 (3) の両辺を比べると、
の組み合わせにしかならない。
よって、。
式 (4) より、
このような は存在しない。
つまり、 は でも でもないので、 で与式を見たす解は存在しない。
まとめ
以上より、与式を満たす五つ組は、
の計 6 組である。
実際に、
となっている。