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東京大学入試問題2003

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tを実数とする.
0,6,7+7i,14(t3)(1i)t7
は1つの円周上にあることを示せ.

複素数の一次分数変換は,「円または直線」を「円または直線」に移すことが知られていますので,この観点から調べてみましょう.

0,a,bを互いに異なる複素数とする.
aは実数とする.
tを実数のパラメータとする.
このとき,
0,a,b,b(ta)tb
は同一直線上または同一円周上にある.

  1. 0,a,t,は同一直線上にある.(実軸上)
  2. b,ab,tb,は同一直線上にある.(b平行移動したので)
  3. 1b,1ab,1tb,0
    は同一直線上または同一円周上にある.(反転したので)
  4. abb,1,batb,0
    は同一直線上または同一円周上にある.(baをかけたので)
  5. ab,0,tatb,1
    は同一直線上または同一円周上にある.(+1平行移動したので)
  6. a,0,b(ta)tb,b
    は同一直線上または同一円周上にある.(bをかけたので)

a=6,b=7(1+i)のとき
b(ta)tb=7(1+i)(t6)t7(1+i)=14(t6)(1i)t14=14(t23)(1i)t27
0,6,7(1+i)は同一直線上にはないので,s=t2とおくと,
0,6,7+7i,14(s3)(1i)s7
は同一円周上にある.

投稿日:2023125
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tfshhiy
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