JMO2023 お疲れ様でした
タイトルの通りです
本解を知らないのでただ自分の解法紹介になってるかもしれません。
前提知識は数III微分と数IIがいろいろ出てきます. 受験数学の知識で何とかなる気がします.
https://www.imojp.org/archive/challenge/old/jmo21mq.html
平面上に異なる4点があり, どの3点も同一直線上にないとする. このうち3点を頂点とする4つの三角形の内接円の半径の長さがすべて等しいならば, これら4つの三角形はすべて合同であることを示せ.
4点をA, B, C, Dとする. また共通の内接円半径を
4点ABCDは(適切に並び替えれば)凸四角形をなす
三角形ABCのなかに点Dが含まれるとき,
となって矛盾する.
AC=BDが成立
および各三角形の内接円半径が等しいことから式変形すると導かれる.
この後の議論として, AC=BD, AB=ABかつ
そこで今回の本題です.
長さが
このときある
が成立.
グラフの概形
与えられた条件から
と求まる.
微分して
いま
に一つのみ存在することがわかる. この値を
あとは微分係数の正負をみれば示せる.
対称性より
このとき
いま
より
これは仮定に矛盾.
いま四角形ABCDは凸なので,
のすべての和は
補題4を用いると, その組は二つの角度が等しいことが分かる.
ここでは
このとき
いま, 四角形ABCDの外接する円の半径を
辺々割って
これに
四角形ABCDはAC=BDなる等脚台形であったから特に長方形となる.
このとき四つの三角形はすべて合同となり, 示される.
合同な組があるのを見つけるのが本質っぽくて, きっとうまい示し方があるんでしょうね. それでも命題3の結果は面白いなと感じました.
それにしてもJMO2011って割と簡単目なセットですね. まあもうJMO本選を受けることはないのでいまさら言っても仕方ありませんが。