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統計分析とはカレーの味見

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統計的推論

統計的推論(Statistical inference)とは,抽出(Sampling)した既知の標本(Sample)によって母集団(Population)の未知の性質を知ろうとすること.帰納的推論(Inducation inference)とも呼ぶ.

統計学(Statistics)とはある集団(や現象)から抽出したデータを用いて,その集団の全体の性質を調べる方法(や分析手法)を議論する学問体系である.また統計学では数量・数値的にばらつくデータに含まれる,規則性のある部分と不規則性の部分を抽出し,それらを活用することを目的としている.ターゲットとする集団の人数が少なければ,例えば,1クラスの学生達の数学テストの点数を調査するなど,メンバー全員の点数を調べればよいが,校内の学生県内の学生日本全国の学生世界各国の学生まで集団を広げると,メンバー全員を調べることは(費用的に,時間的に,労力的に)困難になってくるだろう.そこで考え出されたのが,統計分析の方法である.以下のカレーの味見の例を参照してみよう.

統計分析はカレーの味見

あなたがカレーを作っている状況を想像してください.カレー鍋に入っているカレーを味見するとき,あなたはおたまを使って鍋をよくかき混ぜ,全体の味を均等にし,小さいスプーンですくって味見をします.統計学では,大規模な集団のメンバー全員を調査することは,鍋全部を飲み干すことに相当します.確かに鍋を全部飲み干せば,鍋の味を正確に判断できますが,味見とは言えません.味見とは,小さなスプーンで鍋の全体の味が把握することです.小さなスプーンでカレー鍋全体の味が分かる.まさしく統計分析とは,スプーン一杯で集団全体を把握することを目的としています.これにより,実際の問題に対して,カレー鍋の味見の用語を用いて考えると,

  • どのように鍋をかき混ぜればよいか?
  • 鍋の中の構成割合をスプーンの中で再現できているか?
  • どれぐらいのサイズのスプーンを用意すればよいか?
  • 鍋の味とスプーンの味が完全一致しないとしても,どれぐらい近いと予想するか?
  • 鍋の味とスプーンの味がどれぐらい一致しない(外れる)と予想するか?

などが重要な項目となってきます.

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投稿日:18日前
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投稿者

那覇にある塾.2024年度の合格実績はロンドン大(UCL),エディンバラ大,マンチェスター大,ブリストル大,国際福祉医療大,沖縄職業能力開発大,沖尚中,開邦高です.塾生の1人は理三の合格点に3点足りず,涙を飲む.2023年の卒塾生は東大推薦合格したが,理三の合格点にも達していた.

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