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2023年度福島県高校入試の数学を解説

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僕の地元なんでやります〜

問題は こちらから

大問1

(1)

$-3$

$-\frac{3}{4}+\frac{5}{6}$
$=\frac{-18}{24}+\frac{20}{24}$
$=\frac{1}{12}$

$(-3a)×(-2b)^3$
$=(-3a)×(-8b^3)$
$=24ab^3$

$\sqrt{8}-\sqrt{18}$
$=2\sqrt{2}-3\sqrt{2}$
$=-\sqrt{2}$

(2)

ある球の半径を$r$とおく
元の球の体積$V$は以下のように求められる
$V=\frac{4πr^3}{3}$
$r$$2r$に置き換えると
$V'=\frac{32πr^3}{3}$
ゆえに
$\frac{V'}{V}\\ =8$
以上から、$8$

大問2

(1)

割合の意味から
$\frac{31}{100}a$ $mL$

(2)

$3x+2y-4=0\\ 2y=-3x+4\\ y=\frac{-3x+4}{2}$
$(y=-\frac{3}{2}x+2)$

(3)

$∠B$の二等分線と辺$AC$との交点が$P$になります

(おまけ: 証明)

$∠B$の二等分線と$辺AC$との交点を$P$とする
また、点$P$から辺$AB, AC$におろした垂線とそれぞれとの交点を$Q, R$とする
このとき
$∠PQB=∠PRB=90° …①\\ ∠PBQ=∠PBR …②\\ 線分PBは共通 …③$
$①, ②, ③$より、直角三角形かつ斜辺と他の鋭角が等しいから
$△PBQ≡△PBR$
ゆえに、$PQ=PR$

(4)

$\frac{4^2-1^2}{4-1}\\ =5$

(5)

最小値は$2$以上$4$未満であるから、アは不適
また、データを小さい順に数えると、15番目, 16番目のデータはいずれも$8$回以上$10$回未満に位置する
すなわち第2四分位数はこの範囲に存在する
よって、イも不適
また、データを小さい順に数えたときに、8番目に位置するのは$4$回以上$6$回未満の階級である
すなわち第1四分位数はこの範囲に位置する
以上より、

大問3

(1)①

$(Aの出した数, Bの出した数)$とする
Aが景品を貰えるのは
$(2, 1), (3, 1), (3, 2)$
の3パターン
玉の取り出し方は$3^2=9$通り
よって
$\frac{3}{9}\\ =\frac{1}{3}$

(1)②

まずルール(ア)について考える
Aが景品を貰えないのは(1)①でないとき、すなわち
$1-\frac{1}{3}\\ =\frac{2}{3}$
次にルール(イ)について考える
Aが景品をもらえないのは$(1, 2), (2, 3)$の2通りである
このとき、玉の取り出し方は$2×3=6$通り(Aがどの玉を取り出した場合でもBの玉の取り出し方は2通りある)
よって、求める確率は
$\frac{2}{6}=\frac{1}{3}$

$\frac{1}{3}<\frac{2}{3}$より、ルール(ア)のほうが大きい
その確率は$\frac{2}{3}$

(2)①

ご丁寧にも「$ad-bc$は同じ値になる」なんて書いてあるので一番簡単な左上で求めましょう
$ad-bc\\ =9-16\\ =-7$

(2)②

一般化の問題ですね、面白いです

一段に並べる個数を$n$とおくと、$b, c, d$はそれぞれ$a, n$を用いて以下のように表せる
$b=a+1, c=a+n, d=a+n+1$
よって
$ad-bc\\ =a(a+n+1)-(a+1)(a+n)\\ =a^2+an+a-a^2-an-n-a\\ =-n$
したがって、$ad-bc$は常に$-n$に等しい

大問4

$4人のグループの数をx, 5人のグループの数をyとする$
$条件から$
$4x+5y=200 …①$
$6x+8y=314 …②$
$①, ②を解いて$
$x=15, y=28$
$これらは適している$
$よって$
$4人のグループの数は 15$
$5人のグループの数は 28$

大問5

福島数学大問5あるある、(2)があるときはむずい

(1)

$AC // DOより、平行線の錯覚は等しいから$
$∠ACE=∠ODE …①$
$∠CAE=∠DOE …②$
$円周角は等しいから$
$∠ACE=∠DBE …③$
$∠CAE=∠BDE …④$
$①, ③より、∠ODE=∠DBE …⑤$
$②,④より、∠DOE=∠BDE …⑥$
$⑤, ⑥より、二組の角がそれぞれ等しいから$
$△EDO∽△EBD$

(2)

$△ACE∽△DOE$
$である$
$よって、nを自然数とすると$
$AE=7n, OE=9n$
$のように表せる$
$よって、$
$EB=(7n+9n)+9n$
$=25n$
$また$
$ED:EB=EO:ED$
$ED^2=25×9×n^2$
$ED=15n$
$よって$
$△EDO:△EBD$
$=ED:EB$
$=15n:25n$
$=3:5$

大問6

共テ意識ですかね?
かなり新傾向な問題構成です

(1)

$C(2, 2), B(2, \frac{1}{2})$
よって
$BC=2-\frac{1}{2}=\frac{3}{2}$

(2)

平行四辺形の十分条件の一つ、__一組の対辺が平行で、その長さが等しい__を利用しましょう
$a$の値に関わらず$AD // BC$なので、その長さを等しくなるようにします
$C(2, 2a), B(2, \frac{a}{2})$
なので
$BC=|2a-\frac{a}{2}|\\ =|\frac{3}{2}a|$
$0< a<12$より
$BC=\frac{3}{2}a=6$
これを解いて
$a=4$

絶対値記号について

$|x|$$x$の絶対値という意味です
例えば$|1|=1, |-3|=3, |1-\sqrt{2}|=\sqrt{2}-1$です

(3)

まず、$a=1$のときの四角形$ADBC$の面積$S$を求めると
$S=6×\frac{11}{6}×\frac{1}{2}+\frac{3}{2}×\frac{11}{6}×\frac{1}{2}\\ =\frac{55}{8}$
次に、一般の場合について考える
$A$$x$座標を$t$とおくと
$\frac{a}{t}=6\\ t=\frac{a}{6}$
よって
$A(\frac{a}{6}, 6), B(2, \frac{a}{2}), C(2, 2a), D(\frac{a}{6}, 0)$
四角形$ADBC$の面積を$T$とすると
$T=6×\frac{12-a}{6}×\frac{1}{2}+\frac{3}{2}a×\frac{12-a}{6}×\frac{1}{2}\\ =\frac{-a^2+8a+48}{8}$
求めるのは$S=T$のときだから
$\frac{-a^2+8a+48}{8}=\frac{55}{8}\\ a^2-8a+7=0\\ (a-1)(a-7)=0$
よって
$a=7$

大問7

(1)

円錐の母線の長さを$x$とする
三平方の定理により
$1^2+(\sqrt{15})^2=x^2\\ 0< xより\\ x=4$
したがって、母線の長さは$4$cm

(2)

円錐を展開した図において、扇形の中心角を$a$とすると
$4×2×\frac{a}{360}π=2π\\ a=90°$
ひもの長さを$x$として、三平方の定理により
$4^2+4^2=x^2\\ 0< xより\\ x=4\sqrt{2}$

(3)

円錐の展開図の扇形について、頂点から弦にひいた垂線の足を$P$とすると、この点$P$が面$ABCD$との距離が最も短くなる点である
その垂線の長さを$h$とすると
$4×4×\frac{1}{2}=4\sqrt{2}×h×\frac{1}{2}\\ h=2\sqrt{2}$
$P$と面$ABCD$の距離を$i$とし、相似を考えると
$2\sqrt{2}:4=i:\sqrt{15}\\ 4i=2\sqrt{30}\\ i=\frac{\sqrt{30}}{2}$
以上から、求める体積$V$
$V=2×2×\frac{\sqrt{30}}{2}×\frac{1}{3}\\ =\frac{2\sqrt{30}}{3}$

感想

完走した感想ですが、大問6に驚きました
共テを意識している感がめちゃくちゃします
あと大問7の難易度が昨年よりもちょっと上がってましたね
去年の福島数学が簡単すぎて正直今年舐めてました
全体的には、去年よりは難化ですね
多分今のとこ令和イチかな…?
来年も楽しみにしてます

投稿日:202333

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midry
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