皆さん、突然ですが底が負の指数関数や対数関数を定義してみたいと思ったことはありませんか?
ありますね?あるに決まっています。(圧)
そこでこの記事では、底が負の指数関数、対数関数を定義して、性質について調べてみたいと思います。
底を
よって
ここで、
そこで、この式をもとに我らがdesmos様に描画していただきましょう。
n=1のみの図
螺旋型になっていますね。
実際には
nをたくさんにした図
ラッパのような形をしていますね。
よく見るとところどころ線が無いところがありますが、
これはxが整数のとき
(これがこの後対数関数を定義するときに悪さします。)
よく、底が負の指数関数のグラフというと
実は3次元の螺旋になっていたんですね。
(この螺旋の実部を切り取るとそのようなグラフになっています。)
これは、先程のグラフで複素平面上のとある点からx軸に平行に直線を引き、ラッパとの交点のx座標で定義できます。
とある条件を満たす(後述)複素数zがどのxで交点をもつかを考えると、
という形で定義される、
と言いたい所ですが、先程の条件というものについて考えていきます。
指数関数のグラフのときに言及した、線が無い部分について、実は
x=1.2のときの図
なぜなら、
であり
より、
よって、
これが先程言及した条件で、底が負であるとき対数関数は式にすると
のときに
まとめると、底が負の対数関数の存在条件は
であるとわかります。
(
底が正のときに成り立っていた指数法則や対数の性質は底が負でも成立にしているのか確かめてみましょう。
が成り立っていることを確かめます。
というように、底が負でも指数法則は成り立つようです。
底が正のときと同様に指数法則から導けますが、底が負の場合では値が存在しない場合があり非常に面倒くさいので今回は割愛します。
今回は指数関数や対数関数の底を負に拡張してみました。
それぞれのグラフは3次元空間で螺旋の集合体として描画されていて、個人的にすごく面白い結果となっていて満足しています。
読んでいただきありがとうございました。
描画に使ったdesmosのリンクも貼っておきます。
指数関数