フィボナッチ数列は、中世の商人フィボナッチによる『算盤の書』にある問題がもととなった数列である。下にその問題を改めたものを記す。
ある男が生後間もない1番の兎を囲いの中に飼い始めた。この兎は生後1か月で成人し、生後2か月目から毎月1番の子を生む。このとき、1年後にウサギは何番になるか。
ウサギの増え方は以下の表のようになる。
したがって、1年後のウサギは233番になる。
この問題の
フィボナッチ数列
さらに、この漸化式から一般項が導ける。以下で用いられる
フィボナッチ数列
漸化式は以下のように式変形できる。
ここで数列
が導ける。また、
とも変形できるので、同様にして、
となる。したがって以下の連立方程式が得られる。
両辺の差をとれば
したがって
フィボナッチ数列はもともとウサギの数であるから、-2か月目のようなものはないが、漸化式を用いれば負数番も考えられる。一般項で考えてもやはり同じ結果になる。
フィボナッチ数列の負数番が必要ならこれを使うことになる。また、フィボナッチ数列の初項を