Crazy Ant Problem とは座標平面の原点にいるアリがx軸方向に1進んで反時計回りに60度回転し、次に
CrazyAnt
複素数平面と、複素数版の対数関数のマクローリン展開(下記)を使うことでこの問題を解くことができます。しかも、回転角度が何度であっても計算できます。以下では回転角度を
複素数平面上で考えた場合のアリのゴールの位置を
したがって、x,y座標平面上で表すとアリのゴールは
となります。
たとえば、
つまり、最初の Crazy Ant Problem の答えは
また、回転する角度が90度、つまり
CrazyAntAns
ところで、フーリエ級数というものがあります。簡単に言うと、関数をサイン波とコサイン波の和として表すというものです。こんな感じです。(
ここであらためて、Crazy Ant Problem の収束先の
おや?なんだかフーリエ級数の式とそっくりですね!実際、左辺をフーリエ級数展開したものが右辺だと解釈することが可能です。
フーリエ級数の係数はこんな式で計算することができます。
先ほどの級数にこの式を適用することで、こんな式が得られます。
こんな複雑な積分の計算結果が、(マジメに計算することなく)求めることができてしまいました!面白いですね!