この記事では、米田の補題を証明する。
圏、函手、自然変換の定義および自然性などの基本的な性質についてを前提とする。
以後、圏
局所小圏
函手 | 函手 | 自然変換 |
---|---|---|
このとき、米田の補題は次のような定理である。
同型
米田の補題は、函手の合成
により得られる函手が、評価函手
と自然同型であることを主張している。
すなわち、各
自然変換
の可換性より示される。
写像
より、
は可換となる。
写像
自然変換
より、
は可換となる。
補題2(全単射の存在性)
で得られる全単射の族
函手
埋め込みというだけあって、この函手は充満忠実である。
実際、
より、各