概要
記号
を位相空間、を上の層とする。
をの開被覆ではの細分とする。
は写像で各 についてを満たすものとする。
開被覆によるチェック余鎖複体の次余鎖群をで表す。
でこの余鎖複体の次コホモロジー群をあらわす。これはチェックコホモロジーではない点注意。
は適当な次の余鎖とする。つまりである。
次の群は次のようになる:
からの 次成分をや とかける。
しかしこの記法は書いていると文字が小さくてつらいので今回の計算の範囲ではあとで別の書き方にする。
主張
写像により が定まる。これによりコホモロジー群の間の写像が定まるが、このコホモロジー間の写像は実はによらない。つまりから同様にして定まるコホモロジー群の写像と一致する。
証明の概略
写像を次で定める。これによりからへのホモトピックとわかる。つまり, を満たす。
を
とおく。
p = 3 で計算
本記事のメインコンテンツ。まず可換図式を用意しておきましょう。
記号その2
細かい字を書くのが大変つらいためをという具合に書きます。また,を省略してと書くことにします。
の計算
に注意すると
各項を計算していく:
の計算
に注意して:
各項を計算していく:
以上。あとはがんばって消しあうことを確認していく。
最後に。
書くことで身につくことってあると思う。
追記
- はたぶん単体的複体でいうプリズム鎖に相当するのだろう。