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コラッツ予想(1-4-2-1以外のサイクルが存在しない理由)

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コラッツ予想(1-4-2-1以外のサイクルが存在しない理由)

                成清 愼
                2024年1月

概 要

本ドキュメントは
    f(x):=3x+1 , (2a+1)×3+1=6a+4,
    f(2a+1)=6a+4,
    f:2a+1aN06a+4aN0,
    f1:6a+4aN02a+1aN0
  は全単射である1

(2a+1)×2ha,hN0=N1
(0 を含まない全自然数の集合 に等しい。何故ならばすべての0を含まない
  全自然数 は 2で割り切れる限り2で割り続ければ必ず割り切れなくなって
  奇数となるから。)2
により
D(2ax+1):=(2ax+1)×2h2ax+11,hN0
(2ax+1は1以外の正奇数で任意定数)
S:=N1D(2ax+1)
(2ax+1)×2h2ax+11,hN0D(2ax+1)
  として、 D(2ax+1) 以外の0 を含まない全自然数の集合を Sとして定義する。
S(2ap1+1)×2hhN0f(2ap1+1)=(6ap1+4)
D(2ap+1)ならば (2ap+1=2ax+1の場合を含む)
D(2ap+1):=D(2ap1+1)(2ap1+1)×2hhN0
S:=N1D(2ap+1) とそれぞれ再定義する。(a)
またはD(2ap+1)f(2ap+1)=(6ap+4)
(2ap+1+1)×2hhN0S
ならば (2ap+1=2ax+1の場合を含む)
D(2ap+1+1):=D(2ap+1)(2ap+1+1)×2hhN0
S:=N1D(2ap+1+1),D(2ap+1)= (空集合 ) として
それぞれ再定義する。(b)
(a),(b)の操作はともに一度実行されれば実行可能な条件を
満たさなくなるから二度と実行されない。
したがって
N1=D(2an+1)S がその中に重複項を持たないとすれば
上記の操作を繰り返すことによって 4-2-1-4-1 以外のサイクルが存在しないという命題の
真偽を検証しようと試みるものです。


定義1

N0 : 全ての0を含む自然数全体の集合(ただしその中に重複項をもたず、
  多重集合としてみた場合すべての元の重複度は 1であるとする。)
N1 : 全ての0を含まない自然数全体の集合 (〃)
Z : 全ての0を含む整数全体の集合
an,xm,y0,hmn : 右下の小文字によって修飾されている変数名は
            特に変域の指定が無ければ すべて N0
            (全ての0を含む自然数全体の集合)に含まれて
            唯一存在する任意定数または他の任意定数に直接
            または間接的に依存して定まる固定値をもった
            定数を表す。固定値を採るものとして扱われるため
            集合表記の中の定義域の指定はこれを省略する場合がある。
  例: 2ax+yy0,1,2=2ax+0,2ax+1,2ax+2
      2ax+yyN0=2ax+0,2ax+1,2ax+2,2ax+3,2ax+4,2ax+5
a,x,y,h右下の小文字による修飾を伴わない変数名は
        特に変域の指定が無ければN0
        (全ての0を含む自然数全体の集合) をわたる値をとりうる
        普通の変数を表す。この場合変域指定 N0は省略される
        ことがある。
f(x):=3x+1
e(2a0+1,n):=(2a0+1+13)×4n13 初項2a0+1,
        漸化式2an+1+1=(2an+1)×4+1
        の漸化数列の第nan+1 (初項2a0+1は第0 項)
OparationCollatzSetup(2ax+1),O.C.S.(2ax+1)
:D(2ax+1):=(2ax+1)×2hax+11,hN0
    S=N1D(2ax+1)
    :(2ax+1)×2hhN0D(2ax+1) として、
      D(2ax+1)以外のN1 (全ての0を含まない自然数全体の集合) を
      S としてそれぞれ定義する。

OparationCollatzSetup(2ax+1)
略して O.C.S.(2ax+1) と呼ぶこととする。
%invite
OparationCollatzInvite(2ax+1,2an1+1),O.C.I.((2ax+1,2an1+1)
  :D(2ax+1)(2an+1)×2hhN0(2an+1)×2hny=6an1+4
    D(2ax+1)f1((2an+1)×2hny)=2an1+1(2an1+1)×2hhN0
    S N1 

    : (2an+1)×2hnyD(2ax+1)の真部分集合である (2an+1)×2hhN0
      に含まれ 、f1((2an+1)×2hny)=2an1+1N1 の真部分集合である
      Sの真部分集合 (2an1+1)×2hhN0 に含まれて存在すれば
      (2an+1=2ax+1,x=nの場合を含む) 

    D(2ax+1):=D(2ax+1(2an1+1)×2hhN0S:=N1D(2ax+1)

    : D(2ax+1)D(2ax+1)(2an1+1)×2hhN0 の和集合 として、
      SD(2ax+1)以外の N1 (全ての0を含まない自然数全体の集合)
      としてそれぞれ再定義する。
以上の操作を OparationCollatzInvite(2ax+1,2an1+1)略して O.C.I.(2ax+1,2an1+1) と呼ぶこととする。
OparationCollatzHijack(2ax+1+1,2ax+1),O.C.H.(2ax+1+1,2ax+1)

  : D(2ax+1)2ax+1
    D(2ax+1)f(2ax+1)=(2ax+1+1)×2h(x+1)y=6ax+4
    (2ax+1+1)×2hhN0SN1
    :2ax+1D(2ax+1)に含まれ、f(2ax+1)=6ax+4=(2ax+1+1)×2h(x+1)y
      が N1 の真部分集合である Sの真部分集合

      (2ax+1+1)×2hhN0 に含まれて存在すれば
    D(2ax+1+1)=D(2ax+1)(2ax+1+1)×2hhN0 
    S=N1D(2ax+1+1),D(2ax+1)=(空集合 )
    :D(2ax+1+1)D(2ax+1)(2ax+1+1)×2hhN0 の和集合 として、
      SD(2ax+1+1)以外のN1 (全ての0を含まない自然数全体の集合) として、
      また D(2ax+1) を (空集合 )としてそれぞれ再定義する。
以上の操作をOparationCollatzHijack(2ax+1+1,2ax+1),
略してO.C.H.(2ax+1+1,2ax+1) と呼ぶこととする。


命題1-1
  (2a+1)×2ha,hN0=N1

  :正の奇数 2a+1を初項とする公比 2 の 等比数列すべての集合は
  全ての 0 を含まない自然数の集合 N1 に等しい。

証明1-1
  全ての0を含まない偶数は2 で割り切れる限り2 で割り続けていけば必ず
  割り切れなくなって奇数となるから


命題1-2
  f:2a+1aN06a+4aN0
  f1:6a+4aN02a+1aN0
  は全単射である。
証明1-2
  f(2a+1)=(2a+1)×3+1
=6a+4
  f1(6a+4)=(6a+41)3
=2a+1
  f:2a+1aN06a+4aN0
    f1:6a+4aN02a+1aN0
  は全単射である。


命題1-3
  (6a+1)×22h+2{6a+4aN0}(hN0)

  (6a+3)×2h{6a+4aN0}(hN1)

  (6a+5)×22h+1{6a+4aN0}(hN0)
証明 1-3
  6a+26a+4aN0
  (6a+2)×21=12a+4=6(2a)+46a+4aN0
 (6a+4)×21=12a+8=6(2a+1)+26a+4aN0
  (6a+1)×21=12a+2=6(2a)+26a+4aN0
  (6a+5)×21=12a+10=6(2a+1)+46a+4aN0
  (6a+3)×21=12a+6=6(2a+1)+06a+4aN0
 
  (6a+1)×22h+26a+4aN0(hN0)
  (6a+3)×2h6a+4aN0(hN1)
  (6a+5)×2h+16a+4aN0(hN0)


命題 1-4
  f(e(4a+3,n))21+2n=6a+5
  f(e(8a+1,n))22+2n=6a+1
証明 1-4
  (4a+3)×3+1=12a+10
  (12a+10)21=6a+5
  (8a+1)×3+1=24a+4
  (24a+4)22=6a+1
  (2a+1)×3+1=6a+4
  (2a+1)×4+1=e(2a+1,1)
  =8a+5
  (8a+5)×3+1=24a+16
  =(6a+4)×22
  f(e(4a+3,n))21+2n=6a+5
 f(e(8a+1,n))22+2n=6a+1
\hrulefill
命題1-5
  f(2ax+1){(2ax+1)×2hh,axN0}
  2ax+1=1,h=2
  (ただし2ax+1N0を定義域とする任意定数)
  :f(2ax+1){(2ax+1)×2hhN0} に含まれているとすれば
  2ax+1=1,h=2である。
証明1-5
  命題1-4により f(e(8a+1,n))22+2n=6a+1
  n=0f(8a+1)22=6a+1
  a=08a+1=6a+1
  a>08a+1>6a+1
  n>0e(8a+1,n)>32a+5>6a+1
  命題1-4により f(e(4a+3,n))21+2n=6a+5
  n=0f(4a+3)21=6a+5
4a+3<6a+5
  n>0e(4a+3,n)>16a+13>6a+5
  f(2ax+1){(2ax+1)×2hh,axN0}
  2ax+1=1,h=2(ただし2ax+1N0 を定義域とする任意定数
 :f(2ax+1){(2ax+1)×2hhN0} に含まれているとすれば
  2ax+1=1,h=2である。
命題1-5補足
  以上により
 axN12ax+1,§1=2ax+1 となるような 2ax+1 は存在しない。


命題1-6
  f(2a1+1)2h0=2a0+1
  f(2a0+1)2h1=2a1+1,2a1+11
  2a1+12a1+1
  f(2a1+1)2h0=2a0+1,f(2a0+1)2h1=2a1+1,
  となるとき 2a1+11でなければ 2a1+12a1+1
  等しくない。
証明1-6
  命題1-4により f(e(8a+1,n))22+2n=6a+1
  n=0f(8a+1)22=6a+1
    f(6a+1)21=9a+2
    もし9a+2が奇数ならば 9a+2>8a+1
    もし9a+2が偶数ならば (9a+2)2=4.5a+1<8a+1
  n>0e(8a+1,n)>24a+5>9a+2
  命題1-4により f(e(4a+3,n))21+2n=6a+5
  n=0f(4a+3)21=6a+5
    f(6a+5)21=9a+8
    もし9a+8が奇数ならば 9a+8>4a+3
    もし9a+8が偶数ならば (9a+8)2=4.5a+4>4a+3
    もし4.5a+4が偶数ならば
    (4.5a+4)2=2.25a+2<4a+3
  n>0e(4a+3,n)>16a+13
  f(6a+5)2<1=9a+816a+13
命題1-6補足
  以上により a0N1ならば
  2a0+1§1=2a1+1,2a1+1§1=2a0+1
  となるような正奇数の組は存在しない。


命題1-7
  {(2an+1)×2h,hN0}N1 
  (2an+1)×2hhN0{(2am+1)×2hhN0}=(空集合)

  {N1{(2an+1)×2hhN0}}= 
    :あるN1 の真部分集合で正奇数 2an+1を初項とし、公比2の等比数列全ての
    集合 {(2an+1)×2hhN0} があってこれ以外の如何なる N1 の真部分集合で
    正奇数 2am+1を初項とし、公比2 の等比数列全ての集合 {(2am+1)×2hhN0}
    とも 互いに素で両者は共有項を持たない。
    (N1 の真部分集合であるすべての正の奇数 を初項とする公比 2 の 等比数列すべての
    集合はその中のどの二つの集合をとっても互いに素で両者は共通項をもたない。)
証明1-7
  命題1-1
    (2a+1)×2ha,hN0=N1 

        :正の奇数 2a+1を初項とする公比 2 の 等比数列すべての集合は
        全ての 0 を含まない自然数の集合 N1 に等しい。 
  と
  0 を含まない自然数全ての集合 N1 はその中に重複項を持たないから
  {(2an+1)×2hhN0}N1
  (2am+1)×2hhN0(2am+1)×2hhN0
  {N1{(2an+1)×2hhN0}}= 
  :あるN1 の真部分集合で正奇数 2an+1を初項とし、公比2の等比数列全ての集合
(2an+1)×2hhN0があって
  これ以外の如何なるN1 の真部分集合で正奇数 2am+1を初項とし、公比2 の
  等比数列全ての集合 (2am+1)×2hhN0 とも互いに素で
  両者は共有項を持たない。
  (N1 の真部分集合であるすべての正の奇数 を初項とする公比 2 の 等比数列
  すべての集合はその中のどの二つの集合をとっても互いに素で両者は共通項
  をもたない。)


命題1-8
  すべての自然数は コラッツ予想の題意のとおりの演算を繰り返して
  途中 1 とならない限り 2am+1§n=2am+1となって循環することがない
証明1-8
2a0y+1,2a1z+1を十分に大きい任意定数a1z,a0yN1(a1z,a0y0)として
2a0y+1§1=2a1z+1が成立して
O.C.S(2a1z+1),O.C.I.(2a1z+1,2a0y+1) または
O.C.S(2a0y+1),O.C.H.(2a1z+1,2a0y+1)によって
D(2a1z+1)={(2a1z+1)×2hhN0}
{(2a0y+1)×2hhN0}を得たとする。ここに
  命題1-7
    (2an+1)×2hhN0N1,
    2an+12am+1,an,2amN0
    (2an+1)×2hhN0
    (2am+1)×2hhN0= 空集合
  によってD(2a1z+1) はその中に重複項を持たない。
f(2a1x+1)=6a1x+4D(2a1z+1) となるような
2a1x+1S に含まれて存在し、O.C.I.(2a1z+1,2a1x+1) が実行可能である
  とする
  この時、f(2a1z+1)D(2a1z+1) が成立すると仮定すれば
2a1z+1§1=2a0y+1,2a0y+1§1=2a1z+1
  または2a1z+1§1=2a1z+1が成立して
  命題1-6補足
    a0N1 ならば
    2a0+1§1=2a1+1,2a1+1§1=2a0+1
    となるような正奇数の組は存在しない。
  または
    命題1-5補足
    axN1
    2ax+1§1=2ax+1 となるような 2ax+1 は存在しない。
  と矛盾するから
f(2a1z+1)=6a1z+4D(2a1z+1)
2a1z+1(2a1x+1) である。
  よって
S(2a2p+1)×2hhN0f(2a1z+1)=6a1z+4 が成立する。
2a1z+1f(2a1x+1)=6a1x+4D(2a1z+1) となるような
  何れの 2a1x+1とも等しくない。
(2a2p+1)×2hhN0D(2a1z+1)= (空集合)であるから
  ここでO.C.H.(2a2p+1,2a1z+1) を実行して
D(2a2p+1)=(2a1z+1)×2hhN0
{(2a0y+1)×2hhN0}
{(2a2p+1)×2hhN0}
  として
D(2a2p+1)はその中に重複項を持たず
2a1x+1§1=2a0y+1,2a0y+1§1=2a1z+1,2a1z+1§1=2a2p+1
  が成立して
2a1x+1,2a0y+1,2a1z+1,2a2p+1はその中のどの 2個をとっても
  等しくない。(a)
  以降同様にf(2a2p+1)=6a2p+4D(2a2p+1) となる組が存在すれば
2a2p+1§1=2a0y+1,2a0y+1§1=2a1z+1,2a1z+1§1=2a2p+1
2a2p+1§1=2a1z+1,2a1z+1§12a2p+1,2a2p+1§1=2a2p+1
  の いずれかが成立して (a), 命題1-6補足
    a0N1 ならば 2a0+1§1=2a1+1,2a1+1§1=2a0+1
    となるような正奇数の組は存在しない。または
  命題1-5補足
    axN1
    2ax+1§1=2ax+1 となるような 2ax+1 は存在しない。
  のいずれかと矛盾する。
  したがって
  f(2a2p+1)=6a2p+4D(2a2p+1)
  f(2a2p+1)=6a2p+4
  {(2a3q+1)×2ha3qN1,hN0}S
  が成立して
  2a3q+1は すべての f(2a1x+1)D(2a2p+1)となるような
  何れの2a1x+1とも等しくない。
  D(2a2p+1)(2a3q+1)×2ha3qN1,hN0= (空集合)であるから
  O.C.H.(2a3q+1,2a2p+1)D(2a3q+1)はその中に重複項を
  もたず、
  2a1x+1§1=2a0y+1,2a0y+1§1=2a1z+1,2a1z+1§1=2a2p+1
  2a2p+1§1=2a3q+1
  が成立し、
  2p+1§1=2a3q+12a1x+1,2a0y+1,2a1z+1,2a2p+1,2a3q+1はこの中のどの2つを
  とっても等しくない.(b) 以降同様に
 
  2a1x+1§1=2a0y+1,2a0y+1§1=2a1z+1,2a(n1)t+1§1=2anu+1
  が成立し、
  2a1x+1,2a0y+1,2a1z+1,2a(n1)t+1,2anu+1
  はこの中のどの2つをとっても等しくない。
  以上により すべての自然数は コラッツ予想の題意のとおりの演算を 
  繰り返して 途中 1 とならない限り2am+1§n=2am+1となって循環する
  ことがない。


参考資料: http://www5b.biglobe.ne.jp/simomac/uindou.htm
      http://toretate.fc2web.com/toryo/030517/030517.html
      http://simomath.blog.fc2.com/blog-entry-157.html
      http://syarekke.blog70.fc2.com/blog-category-38.html
簡易版 https://dongram.web.fc3.com/collatz20221esy.pdf

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投稿日:202416
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