Kを体とし,Pをその上の素因子とします.PのKにおける付値環及び素イデアルをo,pとします.KをPで完備化したものをKPと書きます.PはKPに拡張することができます.KPにおけるoやpの閉包はそれぞれ拡張したPのKPにおける付値環及び素イデアルと一致します.記号の乱用ですが,拡張したPのKPにおける付値環及び素イデアルもo,pと書くことにします.これらについて次の定理が成り立ちます.
tをνP(t)=1なるKPの任意の元とする.このとき,νP(a)=i0なる任意の元aはa=∑i=i0∞uiti,ui∈o/p,ui0≠0という形に一意的に展開できる.
νP(a)=i0なるaに対し,a′=at−i0とおけば,νP(a′)=0より,a′∈o,a′∉pである.よってa′≡u0(modp)なるをu0≠0をo/pから取ってくることができる.今,u0,u1,⋯,un−1をo/pから適当に選んでa′≡u0+u1t+⋯+un−1tn−1,modpnとすることができたならば,b=a′−(u0+u1t+⋯+un−1tn−1)tnにおいて,a′−(u0+u1t+⋯+un−1tn−1)∈pnより,νP(b)≥0が成り立つ.よってb∈o.b≡un(modp)なる元un∈o/pを取ると,p=(t)だったのでtnb≡tnun(modpn+1)が成り立つ.よって,a′≡u0+u1t+⋯+un−1tn−1+untnmodpn+1が成り立つ.こうしてu0から始めてu0,u1,⋯を次々定めていけばa′=∑i=0∞uitiとなり,a=∑i=0∞uiti+i0が得られる.書き直せば定理の主張の形にできる.次に一意性を示す.定理の形になったと同時に,a=∑i=j0∞ui′ti,ui′∈o/p,uj0′≠0ともなったとする.νP(ui0)=νP(uj0′)=0よりj0=νP(a)=i0はすぐにわかる.よってa′=at−i0の二つの展開a′=∑i=0∞ui+i0ti=∑i=0∞ui+i0′tiを比較して,a′≡ui0≡ui0′modp=(t)今,ui,ui′はo/pから選んでいたので,ui0=ui0′が分かる.よってa′−ui0t=∑i=1∞ui+i0ti−1=∑i=1∞ui+i0′ti−1よりa′−ui0t≡ui0+1≡ui0+1′modpが分かり,同様にui0+1=ui0+1′となり,以下同様にして次々に同じであるとわかる.
間違ってたらごめんなさい...
バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。