(この話はフィクションです。)
私は動くプリン。
最近、ずっと同じことを考えている。
プリン: 「数学って、どこで使うんだろう。」
だから決めた。
日常の中で、数学をつかえる場面を探す。
絶対に数学を活用してやる。
そんなことを考えていた翌日、私はスーパーのお菓子売り場で、かごを持って固まっていた。
明日の勉強会には、私を入れて七人集まる。
おやつを用意したい。でも、予算は1000円(全財産)まで。
プリン: 「さみしくはしたくない。」
プリン: 「財布はうすい。」
売り場には、二種類のクッキーがあった。
ちょっといいクッキー: 1袋160円(税込)
ふつうのクッキー: 1袋110円(税込)
さらに、紙皿を1つ買う必要がある。これは120円。
つまり、
七人分のクッキーと紙皿を買って、1000円を超えないようにしたい。
プリン: 「こういうのは、数学か算数の出番だ!」
今日は、 1000円を超えないことが大事。
だから使うのは、不等式 ≦にしておこう。
今回はクッキーは七袋で十分だろう。
ちょっといいクッキーの袋数を x とする。
すると、ふつうのクッキーは 7 - x 袋になる。
かかるお金は、
160x + 110(7 - x) + 120
これが1000円以下ならいいね!
160x + 110(7 - x) + 120 ≦ 1000
計算しよう。
160x + 770 - 110x + 120 ≦ 1000
50x + 890 ≦ 1000
50x ≦ 110
x ≦ 2.2
プリン: 「2.2袋は買えない。」
監視カメラを見ている店長「カエルヨ..」
xが2.2以下ということなので3にはなれない。
つまり、ちょっといいクッキーは2袋まで。
3袋にすると、予算オーバーになる。
ためしにたしかめる。
2袋なら 160×2 + 110×5 + 120 = 990円
3袋なら 160×3 + 110×4 + 120 = 1040円
プリン: 「できたー」
そこへ、売り場の角からプリン翁が現れた。
プリン翁: 「ほう。不等式を使っとるな。」
プリン: 「出た。見守りのプリン。」
プリン爺「いや、数学Gメンじゃ」
ちょっといいクッキーを2袋、ふつうのクッキーを5袋、紙皿を1つかごに入れた。
残りは10円。
プリン: 「10円あまった。」
レジ前の小さなかごに、ぴったり10円のあめがあった。
あめに手を伸ばしかけたその時
プリン翁: 「待て。値札のすみを見るのじゃ。」
プリン: 「小さい字ありけり」
値札のすみに、税込11円と書いてあった。
消費税がつくから
10円のあめ → 税込み11円
プリン: 「1円足りない。」
消費税への怒りを込めながら勢いよくあめを戻した。
翌日。勉強会の机にはノートとシャーペンと、七袋のクッキーが並んだ。
2つは少しいいクッキーで、5袋は普通のクッキーです。
友だちプリンA: 「おやつ、ちゃんとしてる。」
友だちプリンZ:(少しいいクッキーを狙おう)
友だちプリンX: 「予算1000円って言ってなかった?」
昨日の式をノートの端に書いた。
160x + 110(7 - x) + 120 ≦ 1000
友だちプリンY: 「不等式かー」
プリン: 「Yes.」
プリン翁は、いつのまにか窓ぎわでうなずいていた。
友達プリンA,B,C,X,Y,Z「不審プリン!?」
プリン翁: 「日常に降りてきたな、数学。」
プリン: 「おやつ売り場にいた。」
みんなでクッキーをつまみながら、問題を開く。
今日のまとめ: 不等式は、予算の上限があるときに良さそう。
そして、最後まで税込みまで見る。気をつけよう。
プリンは次も数学のたびに出ます。