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算数解説
文献あり

代数学講義 - §2 - 複素数の四則

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§1では、実数の計算のルールをまとめました。
§2では、複素数を扱っていきます。

複素数は実数に比べて難しいです。計算自体は慣れればできるようになりますが、結局、二乗して1になる数って何?という問いに答えられません。
とりあえず、計算をできるようになっておきましょうか。

-複素数の計算-

  • 足し算:(4+5i)+(67i)=102i
  • 引き算:(92i)(46i)=5+4i
  • 掛け算:(2+3i)×(6+i)=9+20i
  • 割り算:(4+i)÷i=4+ii=(4+i)×ii2=14i

割り算をもう少し機械的にできるようにするために、次の概念を用意します。

  • 共役複素数:a+biの共役複素数はabiです。複素数αの共役複素数をαと書きます。
  • ノルム:N(α)=αα
  • スプール:S(α)=α+α

実際に具体的に表示してみましょう。
N(a+bi)=(a+bi)×(abi)=a2+b2
S(a+bi)=(a+bi)+(abi)=2a

ノルムは0以上の実数、スプールは実数ですね。

一応計算例を見ておきましょうか。
N(5+4i)=(5)2+42=41
S(5+4i)=10

さて、割り算を機械的に行います。
α÷β=αβ=αβββ=αβN(β)

例:
(4+5i)÷(67i)=(4+5i)(6+7i)N(67i)=11+58i85

参考文献

[1]
高木貞治, 代数学講義
投稿日:24日前
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