問題
ISL2014 / G4
をなる実数とする. 三角形とその外接円があり, 上にとは異なる点をとる. 線分上になる点をとり, 三角形の外接円がと異なる点で交わっているとする. が上を動くとき, はの位置に依らずある円上にあることを示せ.
解法とコメント
ISL2014 / G4
をなる実数とする. 三角形とその外接円があり, 上にとは異なる点をとる. 線分上になる点をとり, 三角形の外接円がと異なる点で交わっているとする. が上を動くとき, はの位置に依らずある円上にあることを示せ.
解いてみた
を中心で倍拡大した円をとすれば, は上を動く. 3円の根心をとると, 次のような角度追跡によりは共円である.
ここでとのでない交点を, とのでない交点をとする. このときよりなので, よりは共円である.
さらに, 次のような角度追跡によりとは相似である.
以上よりはを中心で倍拡大したのちだけ回転移動させた円上にあり, はの位置に依らない. よって題意は示された.
コメント
こういう問題はいくつか特殊な点をとってきてそれらを基準に考えることが多い気がしますが, この問題は回転相似一発で解けてしまいました.