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解いてみた集(幾何)

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問題

ISL2014 / G4

λ0<λ<1なる実数とする. 三角形ABCとその外接円Γがあり, λ上にA,B,Cとは異なる点Pをとる. 線分CP上にCM=λCPなる点Mをとり, 三角形AMP,BMCの外接円がAと異なる点Qで交わっているとする. PΓ上を動くとき, QPの位置に依らずある円上にあることを示せ.

解法とコメント

ISL2014 / G4

λ0<λ<1なる実数とする. 三角形ABCとその外接円Γがあり, λ上にA,B,Cとは異なる点Pをとる. 線分CP上にCM=λCPなる点Mをとり, 三角形AMP,BMCの外接円がAと異なる点Qで交わっているとする. PΓ上を動くとき, QPの位置に依らずある円上にあることを示せ.

解いてみた

 ΓC中心でλ倍拡大した円をΓとすれば, MΓ上を動く. 3円Γ,AMP,BMCの根心Zをとると, 次のような角度追跡によりZBQAは共円である.
ZQB=MQB=MCB=PCB=PAB=ZAB
 ここでMQΓMでない交点をR, ACΓCでない交点をDとする. このときCPCM=CACM=λよりPAMDなので, ACX=DCX=DMX=AZXよりAXCZは共円である.
 さらに, 次のような角度追跡によりAQXABCは相似である.
AQX=AQZ=ABZ=ABC
QAX=QAC+CAX=QAC+CZX=QAC+BAQ=BAC
 以上よりQΓA中心でACAB倍拡大したのちCABだけ回転移動させた円Γ1上にあり, Γ1Pの位置に依らない. よって題意は示された.

コメント

 こういう問題はいくつか特殊な点をとってきてそれらを基準に考えることが多い気がしますが, この問題は回転相似一発で解けてしまいました.

投稿日:2024114
更新日:2024114
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受験生をしています→受験終わりました また初等幾何で遊びたいです

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