結合則と交換則が成り立つ → 任意の並べ替えが可能
これが昔からイマイチ分からなかったので考えてみました。
厳密な論理展開ができているかは不明ですが、そこそこ納得できる感じになった気がします。
のとき、結合則が成り立つという。
この記事では
数学的帰納法をつかって
「どのようにカッコを含んでいても、すべてのカッコを外せる」ことを示す。
つまり、
該当するカッコがない場合は、
積を、
前者は
同様に
後者のカッコ内で入れ子になっているカッコはすべて外せる。
よって
積の結果は数なので
とおくと、積は
と書ける。結合則より
仮定より
の部分はカッコを外せるので、積は
となる。よって、この場合にもすべてのカッコを外せる。
したがって、
のとき、交換則が成り立つという。
積について結合則と交換則が成り立つとき、
交換則、結合則を用いて隣接互換を実現できることを示す。
次の積を考える。
一般の結合則より
カッコ内に交換則を適用して
カッコを外して
以上の変形から
「結合則と交換則の組み合わせにより任意の隣接互換を実現できる」と言える。
また一般に
有限回の隣接互換を用いて列を自由に並び替えることができる
したがって、命題が成り立つ。
列に対して「隣同士の要素を入れ替える操作」を隣接互換という
有限回の隣接互換を用いて任意の並びをつくることができる
隣接互換によって列
一般に、列において「直前の要素と入れ替える隣接互換」を繰り返すことで
特定の要素を先頭に移動させることができる。
両者の部分列
得られた列を
同様の操作を繰り返すと、有限回(
よって、