こんにちは。rynoと申します。
第6回数楽杯問1問2問3のwriterを担当しましたので、
解説を残したいと思います。
これはめんたいパークのタラピヨ(右面)
解説
であり、明らかに
なので、求める値はである。
中心がそれぞれである2円が2点を共有している. 線分はの直径であり, は円の外部にある. 線分と弧の交点を,を含まない弧上の点をとすると半直線が, 円とでない点で交わった. このとき, をみたす線分上の点を通る直線が線分の中点を通ることを示せ.
解説
半直線と円の交点を点とする。よりが成り立つ。また、よりが成り立つ。よってであるから、が必要である。点は線分の中点であるから、 中点連結定理より直線が線分の中点を通る。
を正の整数とする. からまでの整数からなる列であって, あるとなり合う2項間に仕切りを入れる操作を適当に0回以上繰り返すことで, どの部分列も定数列かつその定数以上の項数を持つようにできるものをよい列であるとし, このような仕切り方の総数を各よい列の得点とする. 項数がであるようなすべてのよい列について, それらの得点を足し合わせたものをとするとき, 任意のに対して
を示せ.
解説
定数列かつその定数以上の項数を持つような列を列と呼ぶことにする。また、多項式におけるの係数をと表すこととする。
項数の列は個存在して、個の列で作られる項数の数列は 個存在するので、が従う(*)。
ここで、数列 を以下で定まる数列として、補題1,2を示す。
の辺々を足すことでが成り立つ。さらに、(*)より
の係数比較が許されて、もまた成り立つ。ゆえに、補題1が示された。
のとき:
より成り立つ。
のとき:
より成り立つ。
のとき、題意が成り立つと仮定すると、
のとき:
より成り立つ。ここで、パスカルの定理を用いた。以上より、に対して帰納的に与式は成り立つ。よりでもこれは成り立つから、補題2が示された。
これより、
が成り立つ。以上より、題意は示された。
これはドラえもん
お疲れ様でした。因みに、問3は一般に正の整数からなる数列と拡張するととなります。面白いですね。
自作問題の中では過去1面白いです。
そうに決まってる。