まえがき
こんばんは、高3のぱぺです。
去年の途中あたりから作問の能力が落ちてしまったので、とりあえず前に作った問題を振り返る形で今回は問題を投稿します。
問題
を実数とする。方程式 を、の範囲で解くとき、この方程式の異なる複素数解の個数を調べよ。
解説
とする。
より
したがって、の解は実数または純虚数。
が実数のとき、 と表せる。
とおくと
ここで、 とおくと、
を満たすの個数をそれぞれ考える。
のグラフは下に凸であり、軸と高々点を共有する。
また、を満たす実数は、グラフと直線との共有点の座標に等しく、
を満たす異なる実数tの個数との共有点の個数は等しい。
すなわち のとき
図1より、においてを満たす実数解の個数は、との共有点の座標に対応して
すなわち
また、このとき、が を解にもつのは のとき。
すなわち のとき
図2より、においてを満たす実数解の個数は、との共有点の座標によって
すなわち
また、このとき、 が を解にもつのは のとき。
より、
実数解の個数は
のとき:
のとき:
ただし、が を解にもつのはいずれの場合ものときのみである。
が純虚数のとき、 と表せる。
ここで、 の議論でを, を, , として同様に進めると、
虚数解の個数は
のとき:
のとき:
すなわち
のとき:
のとき:
より、について、
実数解の個数は
のとき:
のとき:
虚数解の個数は
のとき:
のとき:
表にすると、以下のようになる。
の解の個数をの値で分類したもの
したがって、の解の個数で分類すると、
・解が個となるようなはない。
・解が個となるようなの条件は
・解が個となるようなの条件は
・解が個となるようなの条件は
・解が個となるようなの条件は
・解が個となるようなはない。
・解が個となるようなの条件は
以上から、
解答
のとき解は個
のとき、解は個
のとき解は個
のとき、解は個
のとき、解は個
あとがき
平面における図示は気の向いたときにしようと思います。
更新欄
2025.6/18.23:40 投稿
2025.6/19.13:10 問題文直後の空白設定