2024年京大理系数学の試験問題の4番、コラッツ予想似の問題、2月に解いてみていたものをこちらにアップロードします。
漸化式から、コラッツ予想だと構えずに、シンプルに解いてみました。
京大2024理系数学【4】
(1)は1から順に計算していけば、答えだけは見つかりそうだけど、(2)は体当たり計算では無理そう。
(1)の答えだけ何とか出したら解き方がつかめて、(2)に応用できるかも。
とりあえず、奇数1から順に計算してみるか・・・。
a(n)=1のとき、a(n+1)=2
a(n)=3のとき、a(n+1)=5
a(n)=5のとき、a(n+1)=8
a(n)=7のとき、a(n+1)=11
a(n)=9のとき、a(n+1)=14
a(n)=11のとき、a(n+1)=17・・・
a(n+1)は、偶数、奇数が交互にきてる・・・ということは、奇数を、4m-3と4m-1とでおいてみるかな。
そして奇数のときの計算をしよう。3倍して1足して2で割ってみる・・・
3(4m-3)+1=12m-8=4(3m-2)
3(4m-1)+1=12m-2=2(3m-1)
あっ!2で割って奇数になるときは、4m-3のときは全くなくて(2で割ってもまだ偶数だから)、4m-1のときの一部。
このことを使って、とりあえず解いてみよう・・・。
(1)
mが1以上の整数であるとき、正の奇数は、4m-1と4m-3ですべて表せる。
①a(n)=4m-1のときは
a(n+1)=3(4m-1)+1=12m-2=2(3m-1)
②a(n)=4m-3のときは
a(n+1)=3(4m-3)+1=12m-8=4(3m-2)
②のとき、a(n+2)は偶数になるので、奇数が続くとき、その奇数は、①の4で割ると3余る数(4m-1)である。
よって、s,t,uが正の整数のとき、
とおいて、これを出題の奇数の漸化式に代入すると
なので
である。
よって、
と変形できるので、このs,t,uの数列は初項s、等比(3/2)の等比数列である。
a(n)が最小で、a(n+3)まで奇数が4続くときは、u=s(3/2)^2である。
uは整数にならなければならないので、2^2が、最小のa(0)をとるときのsである。
よって、a(0)=4×2^2-1=4×4-1=15である。
(2)
(1)より、奇数が11続くときは、(3/2)を9乗したときに整数にならなければならないので、
2^9が、最小のa(0)をとるときのsである。
よって、a(0)=4×2^9-1=4×512-1=2047である。