環$R$について,各$n\ge 0$に対して,部分加法群$R_n\subset R$が定められていて,$R=\bigoplus_{n\ge0}R_n$,$R_nR_m\subset R_{n+m}$,$1\in R_0$を満たすとき,$R$を次数付き環という.$R_n$の元を次数$n$の斉次元と呼ぶ.
次数付き環の斉次イデアルとは,$R$の斉次元だけで構成されたイデアルのことである.○か×か.
$R_+=\bigoplus_{n>0}R_n$は斉次イデアルになるか?
$R_+=\bigoplus_{n>0}R_n$は何と呼ばれている?
(1) 無縁イデアル(irrelevant ideal)
(2) 大きなイデアル(big iedal)
次数付き環$R$がNoether環ならば$R_0$はNoether環でかつ$R$は有限生成$R_0$多元環だが,逆は成り立たない.○か×か.
次数付き環$A$に対して,$\text{Proj}(A)$は$A$の斉次な素イデアル全体の全体のなす集合として定義される.○か×か.
$\text{Proj}(A)$のZariski位相はどのようにして入れられる?$I$で$A$の斉次イデアルを表します.
(1) $V(I)=\{\mathfrak{p}\in\text{Proj}(A)|\mathfrak{p}\subset I\}$の形の集合の補集合を開集合系とする.
(2) $V(I)=\{\mathfrak{p}\in\text{Proj}(A)|I\subset \mathfrak{p}\}$の形の集合の補集合を開集合系とする.
斉次元$f\in A_+$に対して,$D_+(f)=\{\mathfrak{p}\in\text{Proj}(A)|f\notin \mathfrak{p}\}$とおく.
$D_+(f)$は$\text{Proj}(A)$の開基をなす.○か×か.
$A$を次数付き環,$f\in A$とする.$A_{(f)}$の定義として正しいものはどれ?
(1) $A$の$f$による局所化$A_f$の次数が$0$以上の元からなる部分環
(2) $A$の$f$による局所化$A_f$の次数が$0$の元からなる部分環
(3) $A$の$f$による局所化$A_f$の次数が$0$以下の元からなる部分環
$A$を次数付き環とする.$\mathfrak{p}\in\text{Proj}(A)$に対して,$A$の斉次元のうち$\mathfrak{p}$に含まれないもののなす積閉集合$S$について,$A$を局所化し,その中で$\square$の元のなす部分環を$A_{(\mathfrak{p})}$とかく.
$\square$に入る言葉は次のうちどれ?
(1) 次数が$0$以上
(2) 次数が$0$
(3) 次数が$0$以下
$\text{Proj}(A)$の構造層は$D_+(f)$に対して$A_{(f)}$を対応させる.○か×か.
$\text{Proj}(A)$の構造層の$\mathfrak{p}$におけるストークは$A_{(\mathfrak{p})}$である.○か×か.
$\text{Proj}(A)$はアフィンスキームである.○か×か.