ぽもどーろさん(X:@1468_math)主催の除夜の鐘コンテストでWriterをしていたので解説を書きます.
平面上の$3$つ以上の点からなる集合$S$があり,どの$S$内の$3$点も同一直線上にはないとする.ある$S$の三角形分割$T=(\triangle _1, \triangle _2, \ldots , \triangle _n)$が存在し,適切に$\triangle_i$を選んで始点とすることで,辺を共有する三角形への移動を繰り返すことで全ての$T$の元をちょうど一回ずつ通ることが可能であることを示せ.ただし,$T$は以下を満たすような(内部の詰まった)三角形の集合である.
$S$の点を外側からぐるぐる巻いて折れ線をとり($J,H,C,D,\ldots$),それに沿って三角形を取る($\triangle JIE, \triangle JEH, \triangle HEA, \ldots$)ことで条件を満たす.
Geogebraで作成
正の整数からなる数列$\{a_n\}, \{b_n\}$は任意の正の整数$n$に対して以下を満たす.
$$a_{n+1}^2=a_n^2b_n+1$$
このとき,任意の実数$M$に対し,ある正の整数$n$が存在して$b_n>M$が成り立つことを示せ.
数列$\{b_n\}$が有界であると仮定し,矛盾を導く.$b_n$が取り得る値全体からなる集合を$B$とする.$\{b_n\}$の連続する$|B|+1$項の中に値が等しい$2$項があり,このような組は無数に存在する.よって鳩の巣原理から,ある$d,d_1,\ldots ,d_m \in B$が存在し,無数に多くの$n$に対して
\begin{align*}
a_{n+1}^2-da_n^2 &= 1 \\
a_{n+2}^2-d_1a_{n+1}^2 &= 1 \\
&\vdots \\
a_{n+m+1}^2-d_ma_{n+m}^2 &= 1\\
a_{n+m+2}^2-da_{n+m+1}^2 &= 1\\
\end{align*}
が成り立つ.ここで,
\begin{align*}
\lim_{n \to \infty} \frac{a_{n+m+1}}{a_n} = \sqrt{dd_1d_2\cdots d_m} \quad \cdots (1)
\end{align*}
となる.一方,Pell方程式に関する well-known fact から,正の整数の定数$\alpha, \beta$が存在し,正の整数$k,l$を用いて
\begin{align*}
a_n &= \frac{1}{2 \sqrt{d}} \left((\alpha+\beta \sqrt{d})^k - (\alpha-\beta \sqrt{d})^k \right)\\
a_{n+m+1} &= \frac{1}{2 \sqrt{d}} \left((\alpha+\beta \sqrt{d})^l - (\alpha-\beta \sqrt{d})^l \right)\\
\end{align*}
と表せる.(1)より$l-k$は十分先で一定であり,この値を$C$とすれば,$n \to \infty$を考えることで
$$\sqrt{dd_1d_2\cdots d_m} = (\alpha + \beta \sqrt{d})^C$$
となって矛盾する.よって題意は示された.