この記事は、
仮の人
さんが主催する、
Advent Math Calendar 2023
の12月6日の記事となっています。ぜひ、他の方の記事もご覧ください。
さて、今回は、OMC175-Eの構図の発展形を紹介したいと思います。まず、OMC175-Eとは、私が作った以下の問題のことです。
このとき、辺
(
https://onlinemathcontest.com/contests/omc175/tasks/5098
より引用)
この問題の解答は、 こちら で見ることができます。この記事では、この問題の解き方については説明しないので、気になる方はご確認ください。また、今回はOMC175-Eの本質部分を用いますが、この問題の解き方を理解していなくても、この記事の内容を理解することは可能です。
まず、OMC175-Eの本質部分を定式化すると、以下のようになります。
そして、定理1を用いて今回証明する定理は、以下となります。
式はそれほどきれいではありませんが、
対称性から、
いま、
ここで、
次に、
さて、上図のように、
また、
やったー!未知数三つ(
まずは、
また、
いま、
となります。 (証明終)
今回は、OMC175-Eを用いて、一つの内角が60°の三角形を考察しました。一番のポイントは、
ちなみに、OMC175-Eは、
最後に、次回予告(?)をしておきます。12月10日に、
Mathlogのアドベントカレンダー
の記事を投稿します。今回と同様に初等幾何の定理を紹介・証明しますが、今回よりも計算が少なく、個人的に面白い証明だと思っています。ぜひお楽しみに。
お読みいただきありがとうございました!