この記事には2025年大学入学共通テスト(センター試験)数学のネタバレが含まれます。受験生の方は先に問題を解いてから閲覧することを推奨します。
今年も大学入学共通テスト(センター試験)の時期がやってきました。つまり、Nayuta Itoが何らかのジョーク記事を書くということです。
今年のネタはこちらです。
2025年大学入試共通テスト数学②第2問(概要のみ)
ある水槽の水草の量は毎日一定の倍率で増えており、日で倍になっていることが分かった。日ごとに水草を回収して、回収直前の水草の量が水面全体の以下になるようにしたい。回収後の水草の量が何パーセント以下であればよいか? 整数で答えよ。
もちろんセンター試験なので常用対数表が与えられましたが、Nayuta Itoには第2ラウンドがあります。対数表が与えられない場合の解き方です。
それでは早速、いつもの方法で解いていきましょう。
方針
は完全四度に極めて近いので、答えはよりより少し大きいと判断できる。あたりが答えになると予想しておく。
であるから、与式の両辺を乗することで容易に示せる。
のグラフを考える。点を考えると、とが下に凸であることから、線分はを除いて全体がより上にある。よって、が成り立つ。
を考えると、線分はを除いて全体がより上にあるので、直線はより左側でと交点を持つ。この交点の座標をとすると、の範囲でに平均値の定理を適用することでとなるがの範囲に存在することが分かる。は単調増加なので、でであり、が示された。
である。したがって、補題3のにを代入することでが従い、と合わせてを得る。
上の補題から容易に示せる補題をいくつか並べます。
これを使って主定理を示します。
であるから、補題9より
が成り立つ。よって、
を示せばよい。
であるからであり、とあわせて
を得る。
また、であるが、であることからを得る。
(Q.E.D.)
いつもの不等式を持ち出すだけで解けてしまいました。