0

整式の方程式の複素数解を求める際に役に立つかもしれない考え方

57
0

導入

以下の方程式の解を求めてください.
(1)x4+1=0
(2)x4x2+1=0

私たちが知っている公式は以下である.

おなじみの公式

zn=1の解はz=αk=cos2kπn+isin2kπn,(k=0,...,n1)である.複素数平面上にこの点を描画すると以下のような図1となり,隣り合う点を結ぶと正n角形ができる.

この公式をうまく使って上の例題を解いてあげようというのがこの記事の旨である.

(1)両辺にx41をかけるとx81=0となる.公式を用いてあげると以下が解であることがわかる.

このうちかけた分(x41=0)の解は0,2,4,6の点なので1,3,5,7がこの解である.

(2)x4x2+1=0の両辺にx2+1をかけるとx6+1=0が得られ,さらにx61をかけるとx121=0が得られる.この解は以下の点である.

このうちかけた分(x2+1=0,x61=0)の解は3,60,2,4,6,8,10の点なので1,5,7,11がこの解である.

投稿日:311
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

りん
りん
2
197
数学。主に積分。

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中