皆さんこんにちは
今回は前の5+7の導出の記事で用いた足し算の定義から足し算の可換性を示していきましょう
$\forall a\in\mathbb{N}\forall b\in\mathbb{N}[a+b=b+a]$
まあ、数学的帰納法は存在して、妥当であると仮定させてください。
$b=0$の場合
後者関数の$n$回合成を$S^n(k)$と示すとき
各自然数の定義より
$a=S^n(0)$を満たす自然数$n$がただ一つ存在して
このとき、足し算の定義から
$S^n(0)+0=S^{n-1}(0)+S(0)$の反復として$k\lt n $について
$S^{n-k}(0)+S^k(0)=S^{n-k-1}(0)+S^{k+1}(0)$ が成り立つことから
すべての自然数aについて$a+b=b+a$が成り立つと示せる
$b=c$の場合にすべての自然数aについて成り立つと仮定し
$b=c+1$の場合を考える
$a+b=a+S(c)$ bの仮定より
$a+S(c)=S(a)+c$ 足し算の定義より
$S(a)$は0を除く自然数すべてをとり、a+cはすべての自然数aについてa+c=c+aであるため
$S(a)+c=c+S(a)$
この時、a=0について考えなければならないが、これはb=0の場合の等値関係から明らかに満たすため
$a+S(c)=S(c)+a$はすべての自然数aについて成り立つ
これらによって任意の自然数a,bについてa+b=b+aが成り立つことが示された
b=0の場合が若干手抜きですが、これで可換性を示すことができましたね。
だからどうした