今回は、オリジナル問題の中から傑作を公開しようと思います。
$n$は$2$以上の整数とする。次数$n$の実数係数多項式$P(x)$が,$k=0,\,1,\,\ldots,\,n-1$に対して
$\displaystyle\int_{0}^{1} x^k P(x)~dx=0$
を満たすとき,$P(x)=0$ は$0< x<1$ に異なる$n$個の実数解を持つことを示せ。
まず,$2$次以上の$P(x)$が$0< x<1$で常に$P(x)\leqq 0$または常に$P(x)\geqq 0$であることはあり得ない。なぜなら,もしそれが成り立つなら,
$\displaystyle\int_{0}^{1} x^k P(x) dx \neq0$
となるからである。以下,背理法で考える。$1\leqq m< n$の整数$m$に対し,$P(x)$が$0< x<1$で$m$個の符号変化点$x_{1},\,x_{2},\,\ldots,\,x_{m}$を持つと仮定する。ここで,$m$次の多項式
$ Q(x)=(x-x_{1})(x-x_{2})\cdots(x-x_{m})$
を考える。このとき,$0< x<1$で常に$P(x)Q(x)\leqq 0$または常に$P(x)Q(x)\geqq 0$である。ここで,$P(x)Q(x)$は恒等的に$0$になることはないので,
$ \displaystyle\int_{0}^{1} P(x)Q(x) dx \neq0$
一方で,$Q(x)$は$m(< n)$次の多項式なので,$Q(x)=\displaystyle\sum_{k=0}^{m} q_{k}x^k$とおくと,題意より,
\begin{align} \int_{0}^{1} P(x)Q(x)dx &=\int_{0}^{1} P(x)\left(\sum_{k=0}^{m} q_{k}x^k\right) dx\\ \\ &=\sum_{k=0}^{m} q_{k} \left(\int_{0}^{1} x^kP(x)\right) dx=0 \end{align}
となり,$\displaystyle\int_{0}^{1} P(x)Q(x)dx \neq0$に矛盾する。したがって,仮定は誤りで,$P(x)$は$0< x<1$で$n$回符号変化するので,題意は示された。
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