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放物線の長さの計算

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はじめに

  • この記事で伝えたい事:放物線の長さ(曲線の長さの具体例計算)
  • 想定読者:高校生
  • この記事を読む為にあった方がいい予備知識:高校数学微積分
  • 構成,アウトライン:補題1,補題2を使って命題3を導き、最後に具体例を挙げた

問題

f(x)=ax2x=αからβまでの長さを求めて下さい。

1cos3θdθ=14log|sinθ+1sinθ1|+12sinθcos2θ+C     (C)

補題1proof:

1cos3θdθ=cosθcos4θdθ=cosθ(1sin2θ)2dθ=(sinθ)(1sin2θ)2dθ=1(1t2)2dt=1(t21)2dt=1(t1)2(t+1)2dt=14(t1)+14(t+1)+14(t1)2+14(t+1)2dt=141(t1)+1(t+1)+1(t1)2+1(t+1)2dt=14(log|t1|+log|t+1|1t11t+1)+C=14(log|sinθ1|+log|sinθ+1|1sinθ11sinθ+1)+C=14(log|sinθ1|+log|sinθ+1|(1sinθ1+1sinθ+1))+C=14(log|sinθ+1sinθ1|2sinθsin2θ1)+C=14log|sinθ+1sinθ1|+12sinθcos2θ+C      

sin(arctan(x))=x1+x2
※ arctanはtan:[π2,π2]Rの逆関数

補題2proof:

sin(arctan(x))=x1+x2を示す。arctanはtanの逆関数なのだから
tan(arctan(x))=x1+tan2θ=1cos2θを用いて、

1+tan2(arctan(x))=1cos2(arctan(x))1+x2=1cos2(arctan(x))
arctanの値域が(π2,π2)である事よりcos(arctan(x))=11+x2
よって、sin(arctan(x))=cos(arctan(x))tan(arctan(x))=11+x2x=x1+x2      

2次関数の長さ

f(x)=ax2x=αからβまでの長さは
αβ1+(d(ax2)dx)2dx=αβ1+4a2x2dx=12log|2aβ+1+4a2β22aα+1+4a2α2|+a(β1+4a2β2α1+4a2α2)
で与えられる。

命題3proof:

αβ1+(d(ax2)dx)2dx=αβ1+4a2x2dx=(1)
x=tanθ2a;θ[π2,π2]とすると
1+4a2x2=1+tan2θ=1cos2θ,dx=dxdθdθ=12acos2θdθ
またα=tanθ2a,β=tanθ2aをそれぞれ解くとθ=arctan(2aα),θ=arctan(2aβ)より、

(1)=arctan(2aα)arctan(2aβ)1cos2θ12acos2θdθ=12aarctan(2aα)arctan(2aβ)1cos3θdθ=(2)
補題1より、(2)=[14log|sinθ+1sinθ1|+12sinθcos2θ]arctan(2aα)arctan(2aβ)=14log|sin(arctan(2aβ))+1sin(arctan(2aβ))1|+12sin(arctan(2aβ))cos2(arctan(2aβ))14log|sin(arctan(2aα))+1sin(arctan(2aα))1|12sin(arctan(2aα))cos2(arctan(2aα))=14log|sin(arctan(2aβ))+1sin(arctan(2aβ))1|+12tan2(arctan(2aβ))sin(arctan(2aβ))14log|sin(arctan(2aα))+1sin(arctan(2aα))1|12tan2(arctan(2aα))sin(arctan(2aα))=(3)補題2より
(3)=14log|2aβ1+4a2β2+12aβ1+4a2β21|+124a2β22aβ1+4a2β214log|2aα1+4a2α2+12aα1+4a2α21|124a2α22aα1+4a2α2=14log|2aβ+1+4a2β22aβ1+4a2β2|+(1+4a2β2)aβ14log|2aα+1+4a2α22aα1+4a2α2|(1+4a2α2)aα=14log|(2aβ+1+4a2β2)2(1)|14log|(2aα+1+4a2α2)2(1)|+a(β1+4a2β2α1+4a2α2)=14log|(2aβ+1+4a2β2)2(2aα+1+4a2α2)2|+a(β1+4a2β2α1+4a2α2)=12log|2aβ+1+4a2β22aα+1+4a2α2|+a(β1+4a2β2α1+4a2α2)      

y=x22x=0からx=1の長さ

具体的にa=12,α=0,β=1を適用する。

曲線の長さ:

011+(ddx(x22))2dx=011+x2dx=12log|1+21|+122=12log(1+2)+12=1.147

最短距離(直線):

(0,0)から(1,12)であるから、12+(12)2=54=52=2.23622=1.118

となっており、確かに最短距離である直線よりも曲線の長さの方が少々長い。

投稿日:2023623
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