ジュニア算数オリンピックの問題に挑戦します。
自分なりの解法の跡を綴ります。
それでは、参りましょう。
(以下の問題は、「算数オリンピックに挑戦 ’08~’12年度版 (ブルーバックス 1808)」より抜粋。本記事で使用した図は自作しました。)
図1で、AB=AE、DC=DEで、ABとDEは平行です。
また、∠DAE=53°、∠AED=106°、∠CDE=42°になっています。
このとき、∠EBCの大きさを求めなさい。
(※図は正確ではありません。)
これより下は解説になるので、自分で挑戦してみたい方はスクロール注意。
まず、辺ABをBからAの方向へ延長し、辺BFとなるように補助線を引きます。
この時、辺BF=辺DEとなるように補助線を引き、さらに辺FDとなるように補助線を引きます(図2)。
(後から気づいたのですが、辺ABと辺DEが平行なので、Aから辺BEと平行な線を、辺DEとの交点まで引くでもOK。自分は挑戦した当時のやり方を書きます。)
⊿ABEは、辺AB=辺AEであることから、二等辺三角形であることが分かり、辺ABと辺AEの間の角である∠BAEが⊿ABEの頂角に当たります。そのため、残りの∠ABEと∠AEBが底角に当たることになり、その関係は
∠ABE=∠AEB
です。
四角形BEDFは、辺BF=辺DEであり、辺BFと辺DEは平行です。
さらに、
∠ABE=□°
∠BED=∠AEB+106°
=□°+106°
であり、隣り合う角の大きさが異なるため、四角形BEDFは平行四辺形であることが分かります。平行四辺形は向かい合う辺の長さが等しく、かつ向かい合う角の大きさが等しいため、
辺BE=辺DF
であり、
∠EDF=∠EBF
=∠ABE
=∠AEB
=□°
∠BED=□°+106°
=∠BFD
という関係であることが分かります。
そのため、平行四辺形BEDFの内角の和は、
(□°+106°)×2+(□°×2)=□°×2+212°+□°×2
=□°×4+212°
という構成であり、□°は、
(360°-212°)÷4=148÷4
=37°
であることが分かります(図3)。
一度、補助線を引く前の状態に戻ります。
そこから、
∠ADE=180°-(106°+53°)
=180°-159°
=21°
であることと、⊿ADEと⊿CDEで辺DEが共通であることに注目し、辺DEを軸に⊿CDEを折り返します。折り返してできた三角形を⊿DEGとします(図4)。
次に、AとGを結んで辺AGとなるように補助線を引きます(図5)。
⊿CDEは辺DCと辺DEが等しい二等辺三角形であり、⊿DEGは辺DEを軸に、⊿CDEを折り返した図形です。辺DGは辺DCに対応し、辺DEは共通、辺EGは辺CEに対応します。そのため、
辺DG=辺DC=辺DE
辺EG=辺CE
という関係になります。
∠EDG=∠CDE
=42°
であり、
∠ADG=∠EDG-21°
=42°-21°
=21°
です。
⊿ADGと⊿ADEは、辺AD共通で、辺DG=辺DEです。
さらに、
∠ADG=21°=∠ADE
であるため、⊿ADGと⊿ADEは合同な三角形であることが分かります。
⊿ADGのうち、辺ADは共通で、辺DGは辺DEに対応するため、残りの辺AGは辺AEに対応することになります。そのため、
辺AG=辺AE
という関係になります。
⊿AEGは、辺AGと辺AEが等しい二等辺三角形であり、その間の角である∠EAGが頂角に当たります。
∠EAG=∠DAG+∠DAE
であり、
∠DAE=53°=∠DAG
なので、
∠EAG=53°+53°
=106°
となります。
辺AG=辺AE=辺AB
であり、
∠BAE=180°-37°×2
=180°-74°
=106°
=∠EAG
であるため、⊿ABEと⊿AEGは合同な二等辺三角形であることが分かります。
⊿ABEのうち、辺AEは共通で、辺AB=辺AGで辺ABは辺AGに対応するため、残りの辺BEは辺EGに対応することになります。そのため、
辺BE=辺EG=辺CE
という関係になります。
⊿EBCは、辺BEと辺CEが等しい二等辺三角形であることが分かります。
辺BEと辺CEの間の角である∠BECが頂角に当たり、その大きさは、
360°-(∠AEB+∠AED+∠CED)
=(37°+106°+{180°-42°}÷2)
=360°-(37°+106°+138°÷2)
=360°-(37°+106°+69°)
=360°-212°
=148°
です。
∠EBCと∠ECBは⊿EBCの底角に当たるため、∠EBC=∠ECBです。その大きさは、
∠EBC=∠ECB
=(180°-148°)÷2
=32°÷2
=16°
よって、
が正解となります。
いやー疲れたべ。