ごあいさつ
こんにちは。タンジェントこと田中ジェン太郎と申します。
いつもは
VTuber(ごっこ)
をして、数学とは全く関係ないことで遊んでいます。
本記事は、コラッツ予想について、田中ジェン太郎の主観から考えてみるものです。
過去に某サイトで同様の記事を書いたのですが、残念なことにそのサイトが閉鎖してしまいましたので、
新たにこちらのサイトにてお世話になります。
何かわかったことがあれば追記していくというやり方で書いていきますので、
見出しの前後の直接的な関連性がなくただ雑多で脈絡がないものになっていきますが悪しからず。
よろしくお願いいたします。
あわよくばコラッツ予想を解明して1.2億円をもらいます。
コラッツ予想とは
コラッツ予想
予想
任意の自然数 に対し,以下の関数を定義する;
さらに,この関数を回合成したものをと表すことにする.
このとき,がどのような自然数であっても,
となる有限の自然数が存在するであろう.
「偶数の時はで割り,奇数の時は倍して足す操作を繰り返すと,いつかは必ずを得るであろう」
というのがこの予想の主張です。
ここで、に自然数を代入して次の値を算出することを、
「に関数を作用させる」と呼ぶことにし、
自然数に対してコラッツ予想の主張が成立する場合、
「はコラッツ予想に従う」と呼ぶことにします。
(後述の「ショートカット形式」についても同様)
コラッツ予想のショートカット形式
が奇数のとき、は明らかに偶数であるため、
コラッツ予想は以下のショートカット形式として考えることもできます;
予想(ショートカット形式)
任意の自然数 に対し,以下の関数を定義する;
さらに,この関数を回合成したものをと表すことにする.
このとき,がどのような自然数であっても,
となる有限の自然数が存在するであろう.
今回はこのショートカット形式を採用し議論を進めます。理由は後述。
もしも予想が正しくなかったら?
もしも予想が正しくない場合、つまり、もしもコラッツ予想に従わない数が存在する場合、
それは複数存在します。操作をした場合の数の移り変わり方は以下の通りです;
- 循環する(元の数に戻ってくる)
- 無限に発散する(有界でない)
そして、(存在する場合)コラッツ予想に従わない数について、以下のことが分かっています。
コラッツ予想が正しくない場合
コラッツ予想に従わない奇数が存在する場合,そのような奇数のうち最小のものをとおくと,
である.
である.が偶数であるとすると, であり,
等号成立はであるが,これはコラッツ予想に従うため,は以上の奇数で,
である.
コラッツ予想に従わない数に対して関数を作用させて得た数もコラッツ予想に従わないため,
もまたコラッツ予想に従わない数である.しかしながら,これはの最小値性に反する.
このことから,は偶数でなく奇数であるとわかり,
である.
これは自然数でなくてはならないから,はの倍数,すなわち
である.(証明終)
つまり、コラッツ予想が正しいかどうかを確かめる際は、で割ってあまる数さえ調べればよいことになります。
連続で奇数を得続けると?
なぜショートカット形式を用いるか
通常の形式を用いる際、奇数に作用させて得られる数は必ず偶数になりますが、
ショートカット形式の関数に奇数を代入して得られる数は奇数である場合もあります.
例えばのとき;
ショートカット形式で奇数を得続けたとき
次ではショートカット形式を用いて、奇数を連続で得続ける回数と、
に代入する自然数の関係性について議論します。
関数の合成の過程で必ず偶数を挟むより、奇数を得ることがあるのほうが何かと都合がよいのです。
これがショートカット形式を採用する理由です。
以降、関数の合成の表記で、と表すことにします。を自然数とする.
自然数に対し,が偶数であり, が奇数 であるとすると,
である.
初項,漸化式 の数列の一般項を求めればよい.
より,初項,公比の等比数列の一般項を求めると,
より,
先の例のの場合ですと、で、
となり、この例では確かに正しいことがわかりますね。
奇数を連続で得続ける回数
は偶数であるとしましたから、 は当然ながら奇数になります。
ということは、という式の分母は、式自体が自然数であるために
と打ち消しあうようにして払われなければならず、
かつ、式は奇数であるために は奇数でなければなりません。
このことから、 は、素因数をちょうど個もつことがわかります。
さらに,補題1の式ではで回割り、を回乗じていることになるため、
の素因数をに置き換えれば、を得られることになります.
また、補題1の式を変形・整理すれば、
という比で表すこともできます.
コラッツ予想の計算コストを大幅に削減 ~これで∃●ノリのTKM先生もニッコリ~
以上のことから、の素因数の個数が、偶数を得るまでに行ったの合成回数や、その偶数がどんな数かを調べるための手がかりになり、
逆にの素因数の個数が、どんな奇数にを何回作用させればそのを得られるかを調べるための手がかりにもなるのです。
これにより、関数を合成した後の数を算出する時間を大幅に短縮することが可能となります。
以下で例を挙げます;
のとき:
より,
のとき:
より,
また,となる奇数を考える場合,
より,
最大でであり,その場合,である.
実際,
どんな時に奇数/偶数を得るか?
自然数に対してを作用させて得たが偶数か奇数かどうかを一般に判別する方法はわかりませんが、
逆に、およびの偶奇で、がどのよう数であるかを、で割ったときのあまりで区分することは可能です。
とがともに偶数である場合:は明らかにの倍数である.
が奇数であり,が偶数である場合:
が偶数であり,が奇数である場合:
より
とともに奇数である場合:
これを表に表すと以下の通り;
このことから、もしコラッツ予想が正しくない数が存在するとして、その最小値はのため、
は必ず奇数であるとわかります。
また、奇数に対しが奇数かつとなる奇数が存在する場合、
であることが導かれます。(証明は割愛)
がの冪になるとき
コラッツ予想は、計算の結果がになることが最終目標です。しかしながら途中での冪にさえなれば、
あとはそこからで割り続けてを得られるわけですから、の冪はコラッツ予想に従うことがわかります。
もしもがの冪になった場合の、その指数とやの関係性について調べてみましょう。
と,の冪指数の関係
を自然数とする.
自然数およびがを満たし, が奇数 であるとすると,
は の倍数である.
で,は素因数をちょうど個もつから,
奇数を用いて と表せる.この式を整理すれば,
が の倍数であることが導かれる.
の値には触れていないことに注意!
は奇数としているだけで、その因数にが含まれているか否かについては触れていません。
に因数が含まれている場合、の指数の数だけに加算されることに注意してください。
以上,との関係が分かるのですが,では自体は一体どんな数になるでしょうか。
それを考えるにあたり、次でいくつか補題を扱います。
ってどんな数? ~下準備~
からまで実際に確認してみると、
となります。最後のほうエグいですね。読みますか?
2杼[ジョ] 4178 垓[ガイ] 5163 京[ケイ] 9229兆 2583億 4941万 2352 です。もう人が現代社会で扱う領域を超えている。
この補題は数学的帰納法を用いて証明できます。やってみてね。
もっと言うと、合同式は両辺を累乗しても合同関係は成り立つわけですから、
奇数を用いて が成り立つことも分かります。
この合同式の左辺を移項すれば、
となります。このことを用いて何をしたいかは、勘のいいガキ鋭い方であればもうお分かりですね。
証明しよう 間違いのないように (♪ ~ チューリングラブ~)
そうです。補題2の条件下で上記の合同式が成り立っていてくれれば,
は一定の式で表すことができるのです。なんて素晴らしい。
ようはであってくれれば良いのです。
しかし,これを何の証明もなしに使うことは許されません。
を他の表し方でしか表せない場合が存在するかも知れない。
もしかするとが偶数になる場合が存在するかもしれない。
その可能性を潰し、上記の式ただ一通りに表すことが許されるよう、次の補題を扱います;
任意の自然数に対し,以下の命題は同値である;
奇数を用いて, と表せる.
はの倍数である.
これも数学的帰納法を用いて証明が可能です。
(長ったらしいので、面倒な人は「ハイハイ、証明できるんですね」程度に思って読み飛ばしてもらって大丈夫です)
のとき
【の証明】
より,すなわちは奇数である.一方,
がの倍数であるにはが奇数であればよい.
したがって,は真である.
【の証明】自明
以上から,は同値である.
ある自然数に対し,が同値であると仮定する.【の証明】
より,である.これをに代入して,
を得る.
仮定よりは同値のため,はの倍数.
またはの倍数である.
したがって,はの倍数であるから,が示される.
【の証明】
であり,仮定よりは同値のため,である.
したがってについて,奇数を用いてと表せるとすれば,
から,はの倍数である.
一方, であることを考えると,
先述の議論と同様,はの倍数である.
したがって,はの倍数である.
とすれば,がの倍数であるとき,と表せる.
これはが真であることに他ならない.
以上から,が同値であることが示された.
以上の議論から,数学的帰納法により,補題4が導かれる.の値には触れていないことに注意!
先述のの話と同様です。この証明ではの因数にが含まれているか否かについては触れていません。
に因数が含まれていない場合、の指数の数だけに加算されることに注意してください。
逆にに因数が含まれていない場合,は[の倍数]かつ[の倍数でない]ことになります。
ふでやすめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。そしてお疲れ様です。
「あれ、何を考えているんだったっけ?」
と忘れかけてしまっている方のために、
ここで改めて周知します。
ショートカット形式を自然数に作用させ、
「連続で奇数を得続け、回目で初めて偶数を、しかもの冪を得た」
ことを考えるにあたり,の指数はどんな数なのか?
ということを調べていました。ここまでの証明でほぼ答えは出ているのですが、次でまとめに入ります。
ってどんな数? ~まとめ~
補題2
と同様の条件とすると,奇数が存在して,と表せる.
このとき,はの素因数の指数と等しい.
証明は前述の通りです.
例を挙げてみましょう。
はい、ちゃんと一定の式で表せることがわかりました。
コラッツ予想、一部解明?
具体的な自然数からの値を導き出せたならば、その逆もできますね。
の冪についてコラッツ予想は正しい
を自然数とする.
自然数およびがを満たし, が奇数 であるとすると,
ある奇数が存在して,と表すことができ,
となる.
逆に,上記のように表せる自然数について,コラッツ予想は正しい.
定理ってほどじゃないですが…。 証明は、これまでの議論を用いてから逆算すれば明らかです。
前述のの場合でも から導くことができます。
<!!--
の冪じゃなくて、一般の偶数について考えたい!
本題はここから
本来はこちらが議論の主題です。といいますのも、そもそも計算のスタートは最初に選んできた奇数です。
そこからおよびとの値が決まるわけですから。
先のの冪になる場合の議論では、最終的に「になるはいくつでしょう」というお話でした。例に挙げた自然数も、あくまでの計算結果がの冪になるの値を選んだに過ぎず、平たく言えばの冪に対する忖度です。
「あ!としたらがになったぞぉ~!(すっとぼけ)」
という具合に。
よっぽどの偶然でも起きない限り、の値がの冪になることはないでしょう。
偶数を得るまで
先ほどはとなる場合について考えましたが,次はの冪ではない一般の偶数について話を広げます。
つまり,となる奇数がある場合です。のときはまさしくがの冪になる場合ですね。
次は無作為に奇数を選んだときのおよび となるの値を考えてみましょう。
の表し方
ところで、からを得るのにあたり、の素因数をに置き換える操作が入るわけですが、
なぜそのような操作が必要とされることになったのでしょうか?これは実際に計算で確かめてみる他ありません。
から素因数を分離して表すと、を奇数としてとなります。
をに代入して得る数は
ですね。
この式のとらえ方として、「の第項の素因数の指数がつ減り、がつ増えた」とみなすことができます。
が十分大きければ、このも奇数です。もう一度を作用させてみると、
となります。
つまるところの操作というのは、「作用前の式の第項の素因数の指数をつ減らし、をつ増やす」
ことと全く同じなのです。これが可能な回数が回のため、「の因数をに置き換える」ことで、
を得ることができるのですね。
このことから、という表し方は、コラッツ予想を考えるにあたって有効な手段だと思われます。
ちなみに、前述の注意と同様の理由で、奇数には因数が含まれていないものと考えてください。
さて、コラッツ予想の(ショートカット形式の)操作はからスタートし、
で、次の奇数を得るまでがワンセット。
はが偶数の時にで割る関数であることをお忘れなく…
このに当てはまる数がになったとき、に関してコラッツ予想は正しいといえます。
では、途中で得る偶数のについて、やはどんな値になるでしょうか。
先ほどのように だと嬉しかったのですが、そう都合よく上手くいくものではありません。
どうにかしてとの間に別の繋がりを見つけられないものでしょうか。
ここからは、手探りで試行錯誤をしている状態のものをプロトタイプとして記述していきます。
スタートのに制限を持たせる
これまで口酸っぱく述べたこととして、前述のでは因数にを持たないかどうか、つまりの倍数でない奇数かどうかに注意を向けておりました。なぜを気にしているか、ここで改めて詳しくお話しします。
を得るまでの通過点の奇数と見なされる
ここで仮にのが素因数を持つとしましょう。奇数を用いて と表せますので、
です。これは前述の"操作"に基づいて考えれば、と考えることはできませんか?
このように、がの倍数であった場合、を作用させて奇数を得るような奇数が存在することになるため、
を得るにあたり、スタートに代入する奇数としてとのどちらを入れて考えても、
となって変わらないよね、となるわけです。
逆にがの倍数にならないようにしてスタートするとき、を作用させてを得るのに入れる数は偶数しかありません。このようなとき、はで割ったときのあまりがかとなるような奇数です。
そして、前に述べた表から、
がで割るとあまる数は偶数で、
がで割るとあまる数は奇数となります。
これを表に表すと以下の通り;
コラッツ予想に従わない数が存在するとき、その最小はで割ってあまるので、
考えるべき数は、表の下の段のつになります。