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とある広義積分と少しだけ生き方のお話

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てきとー

なんか思いついてwolframにぶち込んでxを変えてみたら面白そうだったので書きます。タイトルも成り行きで。

謎積分

0eux1+u2du=π2cosx+Ci(x)sinxSi(x)cosx
0ueux1+u2du=π2sinxCi(x)cosxSi(x)sinx
0u2eux1+u2du=1xπ2cosxCi(x)sinx+Si(x)cosx

不定積分は指数積分が出てきます。u2版は0乗版の証明ができればすぐできますね。

正弦積分と余弦積分

おさらい(?)。

Si(x)=0xsinttdt , Ci(x)=xcosttdt=γ+lnx+0xcost1tdt

cost1を分離すると発散してしまうのでこのままです。

証明

さて、証明...と行きたいところですが、chatGPTも使ったのですが、
...無理でした。私の実力では到底敵わない。
ということで、「数学を愛する会」の「Picmin3daisuki」様にご協力いただきました。

Ωn(x):=0uneux1+u2duと定める。

今回はΩ0(x), Ω1(x)をそれぞれf(x), g(x)として解きます。

f(x)=x(0eux1+u2du)
0ueux1+u2du=g(x)
f(x)=g(x)=x(0ueux1+u2du)
=0u2eux1+u2du=0(u2+11)eux1+u2du
=0euxdu0eux1+u2du=1xf(x)
よって微分方程式f(x)+f(x)=1x を解くと、
f(x)=(π2Si(x))cosx+Ci(x)sinx=π2cosx+Ci(x)sinxSi(x)cosx
また、
g(x)=f(x)=π2sinxsinxcosxxCi(x)cosx+sinxcosxxSi(x)sinx
=π2sinxCi(x)cosxSi(x)sinx
よって、
Ω0(x)=π2cosx+Ci(x)sinxSi(x)cosx , Ω1(x)=π2sinxCi(x)cosxSi(x)sinx

一般なΩn(x)について

一応Ω2(x)については、

Ω2(x)=0u2eux1+u2du=0(1+u2)eux1+u2du0eux1+u2du=1xΩ0(x)

となって導出できます。より一般な漸化式を組み立てます。簡単です。

Ω0(x)=π2cosx+Ci(x)sinxSi(x)cosx
Ω1(x)=π2sinxCi(x)cosxSi(x)sinx
Ωn+2(x)=Γ(n+1)xn+1Ωn(x)

(漸化式のみ)

Ωn+2(x)=0un+2eux1+u2du=0un(1+u2)eux1+u2du0uneux1+u2du
=0uneuxduΩn(x)=Γ(n+1)xn+1Ωn(x)

一個一個連鎖的に求めるよりかは、二階微分から微分方程式を出したほうが早そう。

Conclusion

この積分で学んだこととしては、何か思いついたらすぐ挑戦する、能力の高い人に頼っていい、難航する問題は視点を変えてみる、など。
結構人生の勉強になりました。みんなもやってみてね。

投稿日:19日前
OptHub AI Competition

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投稿者

関数をつくろう(掛詞)

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