ナマリカルテ さん作成の 大学入試史上最も難しい伝説の問題をパズルゲームにしたとき、このゲームをクリアせよ。(1998東大) について、自分の知っている範囲でコツなどの解説を行います。ここに書かれていないもので重要なテクニックなどがあれば教えてくださると幸いです。
ルールは以下の通りです。(ゲーム内の説明を引用)
操作1: 〇のとなりに新しい〇をつなげるともとの〇の色が反転する。
操作2: 線の間に〇を置くと両側の〇の色が反転する。
J. Koizumiさんの解法
がわかりやすかったです。
白黒の〇の列を
J. Koizumiさんの解法
を参考に白黒の配列と
白黒の配列について、以下は同値である。
白黒の配列に
白丸が
白丸
上の条件をみたすときに白丸1個の状態から作ることができることを配列の長さの帰納法で示す。
長さ
以下、
定理1により、
長さ奇数の配列で奇数番目がすべて
長さ奇数の左右対称な配列で、中央が
このゲームでは、色の配列から操作を逆算することで目的の図形を作る必要があります。しかし、操作2は、両隣の色を反転させながら間に白を入れるというものなので、逆算するのに時間がかかります。
そこで、以下の例をご覧ください。
この例は、操作1→操作2の順に行って
端の
これらを組み合わせることで以下のものは作れます。
1次元の配列
定理1と同様、黒丸だけからなるものは
定理1では白黒の配列を
証明は省略します。また、以下が成り立ちます。
このとき、
今までに説明したことを組み合わせると2次元の場合にも対処することができます。何を付加するすればいいかを逆算することでより小さい盤面に帰着するというのが基本の考え方です。以下の例がわかりやすいと思います。
このゲームでは、問題で与えられる図形には辺が書かれていないので辺を自分で復元する必要があります。復元の仕方が一意に定まらないものをいくつか挙げます。
そのほか、このように、はじめからあった丸が長い直線上にないタイプは盲点になりやすいです。
下のように辺を張ってしまうと沼にはまります。
自分の知っている範囲のことは一通り書けたと思いますが、結局のところ、このゲームは時間との勝負なので、何度もプレイして慣れることが何より大切だと思います。時間回復のシステムも絶妙で、プレイを重ねるうちに自分の成長を実感できて楽しいです。この記事を読んだ皆さんが高得点を取れることを願っています。
また、何問目に何個の〇からなる図形が出題されるかは固定されており、以下の表のようになっています。(したがって、得点の大小は解いた問題の数の大小と一致します。)
a-b問目 | 〇の個数 | b問目終了時の点数 |
---|---|---|
1-6 | 3 | 18 |
7-14 | 4 | 50 |
15-24 | 5 | 100 |
25-36 | 6 | 172 |
37-50 | 7 | 270 |
51-66 | 8 | 398 |
67-84 | 9 | 560 |
85-104 | 10 | 760 |