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薄い圏の考察(6).薄い圏における射の集まりたちに関係を入れて新たな薄い圏をつくる。

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類Aを任意に固定する。
薄い圏C(A,f)とC(A,g)に対して
$f_{ij}$が定義されるすべてのi,j$ \in$Aに対して$g_{ij}$が定義されているとき、f$\prec$gと書く。
このとき、以下の性質が成り立つ。

1. f$\prec$f.
2. f$\prec$gかつg$\prec$hならば、f$\prec$h.
3. C(A,g)が強連結のとき、任意のC(A,f)に対してf$\prec$gが成り立つ。
4. C(A,g)が離散的なとき、すなわち「$g_{ij}$が定義されるのはi=jのときのみ恒等射として」なとき、任意のC(A,f)に対してg$\prec$fが成り立つ。

(1~4の証明は$\prec$の定義から直接的に得られます)

Aに対して定義できる「射のあつまり」をすべてあつめたものを$ H_A$と置く(すなわち$H_A=$ {$f $|$ f=$ {$f_{ij} $ } $_{i,j\in A}$})と、$\prec$が性質1,2を満たすことを『薄い圏の考察1』の例5に当てはめることによって薄い圏$C(H_A,\prec)$が定義できる。

投稿日:19日前
更新日:11日前
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投稿者

 数学は修士修了のアマチュアです。  圏論において、射を高々一つしか持たない薄い圏(thin category)を、対象の二項演算(広義)を射として持つ圏として捉え直し(1)、そのアイデアに基づいて薄い圏やその部分圏をいくつか例示(1)(2)したうえで、局所的小圏から薄い圏への関手(薄化関手)の性質を調べてみました(3)。また括射関手というものを定義してその性質について述べました(4)。(5)(6)では実際に局所的小圏から薄い圏を構成する方法をいくつか述べました。(7)では関手を薄くするということを考えました。(8)では薄化の応用方法をAiに考えて(予想して)もらいました。  圏論は完全独学の素人なので、論理に根本的な間違いがあるかもしれません。その際はご教示いただけますとありがたいです。The English version is on facebook.

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