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拡張tan関数についての考察

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拡張tan関数

んちゃ!
今回は$\tan{x}$関数に関して考察していきます。

$f(x)=\tan{x}$は次の微分方程式を満たす。
\begin{equation} f^{'}=1+f^{2} \end{equation}

微分するだけ。

先の微分方程式を用いると$f^{(n)}$は次の計算ができる。

101
0202
20806
016040024

ここで、$n+1$行目の$i$列目は$n$行目の$i-1$列目の$i-1$倍、$i+1$列目の$i+1$倍をかけて和を求めたもの。
ちなみに、$i$列目の値は$f^{i}$の係数。

$\tan{x}=\sum_{n=0}^{\infty}a_{n}x^{n}$と置くと数列$\{a_{n}\}_{n\in\mathbb{N}\cup\{0\}}$は次の性質を満たす。

$f(x)=\tan{x}$と置くと
\begin{equation} f^{'}=1+f^{2} \end{equation}
ゆえに、
\begin{eqnarray} \sum_{n=0}^{\infty}(n+1)a_{n+1}x^{n}&=&1+\sum_{k,l=0}^{\infty}a_{k}a_{l}x^{k+l}\\ &=&\sum_{n=0}^{\infty}\sum_{k=0}^{n}a_{k}a_{n-k}x^{n} \end{eqnarray}
係数比較により、下記の式を得る。
$\begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} a_{1}=1+a_{0}^{2}\\ (n+1)a_{n+1}=\sum_{k=0}^{n}a_{k}a_{n-k} \end{array} \right. \end{eqnarray}$

拡張$\tan{x}$とは、任意の複素数$a,b\in\mathbb{C}$に対して次の微分方程式を満たす$f(a,b;x)$を言う。
\begin{equation} f^{'}(a,b;x)=a+bf^{2}(a,b;x) \end{equation}

次の様にして拡張$tanx$の微分は次の様に計算できる。

a0b
0$2ab$ 0$2b^{2}$
$2a^{2}b$0$8ab^{2}$0$6b^{3}$
0$16a^{2}b^{2}$0$40ab^{3}$0$24b^{4}$

ここで、$n+1$行目の$i$列目は$n$行目の$i-1$列目の$b(i-1)$倍、$i+1$列目の$a(i+1)$倍をかけて和を求めたもの。
ちなみに、$i$列目の値は$f^{i}$の係数。

拡張$\tan{x}$を定義する微分方程式に沿って計算するだけ。

拡張$\tan{x}=f(a,b)$をTaylor展開しているものを$\sum_{n=0}^{\infty}b_{n}x^{n}$とし、$\tan{x}$のTaylor展開したものを$\sum_{n=0}^{\infty}a_{n}x^{n}$とすると実は次の関係が成り立つ。
\begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} b_{2n}=a^{n+1}b^{n}a_{2n}\\ b_{2n+1}=a_{2n+1}=0 \end{array} \right. \end{eqnarray}

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更新日:6日前
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